古書の痕跡

 ワシャが司馬フリークであることはご存じだと思います。だから司馬作品は言うに及ばず、司馬関連本や「司馬遼太郎」と記載のある書籍や記事などを手当たり次第に収集している。

 下の写真右にある『司馬遼太郎「この国」への言葉』(コアラブックス)は、昨日、仕事帰りに立ち寄ったブックオフにて210円で入手した。

 なんとなく類似の本がワシャの書棚にあることは覚えていた。しかしタイトルが若干違う。それに比較的新しかったことと、本に5枚もの栞(写真下)が挿んであったので、本の痕跡も集めているワシャとしては、当然、購入と相成った。

 家に帰って確認してみると、下の写真左の『司馬遼太郎「日本国」への箴言』(コアラブックス)が棚にあった。中身を確認すればまったく同じ書籍である。

 昨日、買ったほうが1996年初版でハードカバー。以前から持っていたほうはソフトカバーで2004年初版であった。中身はまったく同じ。いや、まえがきのところにある「平成八年初秋」というところだけが、2004年版では削除されていた。そこだけだった。

「コアラブックス」、ずっこい商売をする(笑)。

 とはいえ「古書の痕跡」好きのワシャは、中の栞が気に入った。講談社文庫の栞2枚、角川文庫、文春文庫が各1枚。そして写真の1番左のピンクいのが、映画「キャンプで逢いましょう」の特別優待割引券栞だった。若き後藤久美子が主役である。この映画のロードショーは1995年10月と書いてあるので、本の出版日から考えると、他の本に挟まれてあったゴクミ栞が、こちらへ移ってきたものであろう。それにしても古書を購入して長いけれど、1冊に5枚もの栞が挿んであるのは初めてだった。

 ゴクミの栞、25年もの間、本の間で眠っていた。しかし、ワシャのものになると、日の目を浴びるんですね。主題歌を松任谷由美が唄っている。共演は西岡徳馬中川安奈。あまりヒットした記憶はないが、ポスターのゴクミが可愛いから許すのだった。めでたしめでたし。

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