テポドンはこけおどし、本当の脅威は…… その2

(上から続く)
 でもね、日本にとって本当の脅威はテポドンではない。テポドンは遠くアラスカまで飛んでいく能力を持つが、この発射には時間がかかる。立ち上げて燃料を注入するだけでもえらい作業なのだ。だから発射の兆候は通告などされなくとも容易に発見できる。問題は、北朝鮮のあちこちに隠されたスカッドミサイル改良型のノドンである。こいつらは隠れ家から現れて1時間程度で燃料補給をすればすぐに発射が可能だ。偵察衛星などでの捕捉は極めて難しい。この厄介モノが300基以上配備され日本を虎視眈々と狙っている。これに核弾頭が装着できるようになれば日本は、強姦魔300人に囲まれた裸の美女のようなものだ。
 軍事アナリストの黒井文太郎は「既に日本の安全保障は崩壊している」と言う。もう手遅れなのである。
 実際のところ1990年代に何とかしておかなければならなかった。しかし、屁垂れの海部内閣に始まり、宮沢ヨーダ、細川、羽田と続き、その後が売国内閣の村山富一とくれば、国を守るなどという発想がそもそもない連中が国政を握っていたのである。もちろんこんな腰抜け内閣を許した国民にも責任の一端はある。もう一度、我々は危機感を持とう。手遅れかもしれないが手を拱いていては何も変わらない。美しい風土を、愛すべき人たちを守るためにも、それぞれが安全保障とは何かということをもう一度考えたほうがいい。なにしろ、東アジアというのは世界で最も危険な地域なのだから。