愚社説

 今日の朝日新聞紙の「社説」がひどい。タイトルは《「国を守る」を考える》《「国民第一」に総合力を磨け》となっている。

 説の内容を分析してみよう。

 まずはのっけに「北朝鮮のミサイル」、「支那の軍事大国化」、「ロシヤのウクライナ侵略戦争」を挙げて、《日本の安全は大丈夫か。国民の多くが不安に思い、防衛費の増額に賛同する意見が増えるのも、もっともである。》と書く。ほう、最初の160文字はまともなことを言っているじゃないか。

 ここで小見出しを立てて「歴史の教訓を見据え」と持ってくる。このあたりから朝日臭がプ~ンと漂い始める(笑)。

「領土、独立、統治機構、自由、民主主義は重要だ」と言いつつ、「基軸は国民で、この国のすべての人が安心して暮らせる社会と生活を守ることだ」と畳みかける。もちろんそれも当然の話ですわな。

 でね、ここで朝日新聞紙は「戦前の日本」を持ち出してくる。それと「再出発した今の日本は違う」と言いながらも、《「防衛力の抜本的強化」という力による対抗が突出した今の議論が、本当にその目的にかなうのか、懸念が拭えない。》と、本性を現した。

 冒頭の3つの不良国があって、そこが核ミサイルや軍事力の増強を明確に実行している。支那に至っては、台湾に対して軍事力の行使をすると公言し、実際に日本の領海にミサイルを撃ち込んだ。

 これに対して、日本の防衛を司る自衛隊の隊員はトイレットペーパを自分の給与から購うケースまであるという。「たまに撃つ弾がないのが玉に傷」という笑えない川柳すらある。実際に自衛隊は口外しないけれど、支那との全面戦争になった場合に自衛隊の継戦能力は3日とも言われている。それで弾がなくなるのである。さらに自衛隊には敵基地攻撃能力はないから、日本本土での戦闘を余儀なくされ、ということになればまず敵は焦土作戦を実行する。つまり、自衛隊が戦闘行為に入る前に、日本人の多くが殺戮されるのである。こういう状況で、「戦前の日本」を持ち出す感覚が化石だ。

 中段に差し掛かって「安全保障のジレンマ」という項を立てる。

「攻撃を受けた際の反撃として長距離ミサイルを配備する」

 このことについて、それが他国に攻撃を思いとどまらせるために「抑止力」になるのか、保証の限りではない・・・と明後日の発言をする。米中の間でも、EUとロシヤの間でも「抑止力」になっているよね。そして、米ソの冷戦でも「抑止力」として機能してきたことは歴史が証明している。どこを見たら「保証できないもんね」と言えるのだろう。朝日どもが大好きな「話し合い」で戦争が終わったためしがあるか!ウクライナがそのことを実証してくれていても、左翼新聞どもは夢の花園に行ったまんまだ。

 バカ新聞は続ける。

《(日本が)先制攻撃にも使える装備を持つなら、自ら安全保障のジレンマに入り込み、地域の不安定化を加速しかねない。》

 バカにバカと言っても仕方がないと思うが、ホント、バカだなぁ。「地域の不安定化を加速しているのは支那であり、北朝鮮であり、ロシヤだろうが。

 朝日新聞なんかで社説を書いてふんぞり返っているようなインテリは、おそらく学生時代にも度の強い眼鏡をかけておられたんでしょうが、元気な高校生だったら、いろいろな経験をしているだろうに(嘲)。腕力のない高校生、根性のない学生は、盛り場で不良たちのいいカモにされたものである。社説を書く論説委員は、そんな危険なところへ行ったことないか。

 だからワシャは中学、高校とサッカーをやりつつも格闘技の道場にも通って、腕力をつけてきた。それで、ようやく駅や繁華街でたかられなくなった。こんな簡単なことがなぜわからない?

 バカ社説は御託を並べ続ける。

《「国を守る」ことを第一に考えるなら、戦争を起こさないことにこそ、持てる最大限の力と知恵を注がねばならない。》

 戦争を起こそうとしているのは支那だ。チンピラにたかられないためには、こちらがいかにも強そうで、喧嘩になったら負けるかもと思わせることが重要なのだ。

 後段に「身の丈を踏まえて」という項を立てる。そこで朝日はこう唱える。

《防衛費はこの10年、増え続け、今年度当初予算では約5・4兆円になる。(中略)国民を守るという観点に立てば、有事への無理な備えが、平時の生活を疲弊させては元も子もなかろう。》

 アホか!支那の海警と称する軍艦が領海侵犯しなければ海保や自衛隊は警戒しなくてもいい。支那やロ助の戦闘機が領空侵犯しなければ、航空自衛隊スクランブルをかけなくていい。これらの人件費や燃料費がどれほどかかっているのか、しっているのか!平時の当たり前の備えすらできていないのである。国民が自分たちのセキュリティーを守るのにある程度の支出は止むを得ない。それが嫌だというなら、左翼がこぞって習近平に談判に行ってこい。プーチンウクライナ侵攻を止めさせてみろ。

 そして結びが笑える。こんな社説を書いて2000万円以上の給与をもらっているとすると笑いが止まらないだろう。

《国を守るとはなにか(中略)経済力、外交力、情報力、科学技術力、自国の価値観や文化によって相手を味方につけるソフトパワー(中略)調和のとれた総合力の涵養をめざすべきだ。》

 それらを含めて「ハイブリッド戦争」と呼ぶ。日本の左巻き以外は、経済力、外交力、情報力・・・を含めて戦うべきだと考えている。そこを切り離しているのは、お花畑の皆さんと日本学術会議の皆さんだけですぞ。

 久しぶりに左洗脳されたおもしろい「社説」を読ませてもらった(泣)。