『新潟県中越沖地震特別報道写真集』(新潟日報社)が発売になった。地震が趣味のワシャは早速購入した。
う〜む、素人が現場で撮る写真とは、やっぱり一味違いますな。表紙裏の全壊家屋を空撮した写真は迫力がありますぞ。見開きA3いっぱいに倒壊した家屋が5、6棟、画面の下には6メートル幅員の舗装道路が通り、そこに消防の指揮車(ワゴン車)と資材車が停車している。その左手を消防職員が駆けている。緊張感のある写真だ。
中にはショッキングな写真もある。こんな写真を掲載していいのだろうか。少し疑問を感じる。写真はとある民家の空撮写真だ。写真上部に2階建ての瀟洒な日本家屋が見える。その下に雑木林に囲まれた墓地があり、その墓地が無残に大破しているのだ。墓は2基あって、遺骨を納める穴までが晒されている。柏崎市西山町二田の田中角栄元総理の墓穴である。
心温まる写真もあった。雨天の中、自衛隊が仮設した風呂に多くの住民が並んでいる写真だ。迷彩服を着た女性自衛官がびしょ濡れになりながらテント風呂の入り口で、人員整理をしている。がんばれ、自衛隊のおねえさん。