選挙2つ

 2月2日に「選択肢」と題して日記を書いた。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/2023/02/02/154138

 憲政史研究者の倉山満さんの言《そもそも選挙をやる以上、最低でも二つの選択肢が無いと意味がない。三つ以上必要かどうかはともかく、最低でも二つないと意味がない。「マトモな選択肢が一つしかない」は実はゼロと同じ。》を引いて、どこぞの県知事選を揶揄した。知事選が終わったので、遠慮なく言わせてもらうが、愛知県知事選挙のことである。

 今朝の中日新聞の記事。

投票率低迷36.43% 愛知県知事選 若者に時期の壁》

https://www.chunichi.co.jp/article/630910

 この投票率の低迷は、倉山さんの言うとおりマトモな選択肢がなかったことに起因している。さらに付け加えれば、200万票を狙った本命も、まったく手が届かず、見事な空振りに終わった。泡沫候補相手に54万票を減らしてしまったのだから。どぶ板選挙に徹底的にこだわった大村氏だったが、まったく効果がなかったようだ。

 本来は「表現の不自由展」で追い詰めたのだが、河村名古屋市長が下手をうったせいで、息を吹き返してしまった。悲しいかな、愛知は政治家に恵まれない。

 

 もう一つの選挙が西三河であった。安城市長選である。こちらは副市長だった人物と、過去2度市長選に出て落選している6期目の市議との戦いで、壮烈なデッドヒートを繰り広げた。

 元副市長が38,778、元市議が34,748で、その差は4,000票でしかなかった。さらに投票率は前回を2.71ポイント下回る50.55%で、有権者の半分が投票しなかったことになる。これもかなり厳しい結果で、新市長の船出は前途多難と言っていい。