何がやりたいのか、見えてこない連中、それは政治家

 今朝の新聞の社会面に、東国原前宮崎県知事が都知事選に立候補するというニュースが載っている。ネットにもある。
http://www.asahi.com/politics/update/0307/TKY201103070608.html
 都知事選出馬は、前々から噂されていたので目新しい話ではない。しかし、「宮崎をどげんかせんといかん」と大言壮語をはいて県知事選に出馬したのはわずか4年前のことである。1期4年を務めただけで「どげんかなったのか」と東国原さんに問いたい。
 東国原さんのニュースの下に「阿久根前市長県議選出馬へ」というニュースがある。阿久根市を大混乱に陥れた張本人は、落選しても阿久根市政に関わっていくのかと思いきや……
「いまの鹿児島県議会は、私が入る前の阿久根市議会と同じでろくな状態ではない」
 市長でも県議でもなんでもいいらしい。阿久根の混乱はもう終わったことなのだろうか。なんのことはない、竹原さん、権力に依っていたいだけの人だったようだ。
 行政をなめてもらっては困る。宮崎県政と東京都政では、その内容は八百屋と美容院くらい違う。八百屋で儲かったからといって突然美容師にはなれない。同様に小さな町の市長すらまともに務まらなかった男が、無所属の県議会議員になって何ができるというのか。
 竹原さん、とても甘い。

 しかし他所のことを笑ってばかりはいられない。愛知県だって何をやりたいのかよくわからない政治家が多い。昨日まで国会議員だった人物が知事になったり、市長だった人が国会議員になったと思ったら、また市長選に打って出てみたりしているのだから。国を革めたいのか、地方をよくしたいのか、もっと小さな単位の基礎自治体を向上させたいのか、よくわからない連中が増えてきた。なんだかフラフラしているようにしか見えない。
 もっと分からないのがこの先生方である。西三河ご出身の衆議院議員であらせられる大山昌宏先生、磯谷香代子先生、お元気ですか〜。
 この両先生、国政の場ではついぞ見かけたことがない。東京で何をやっておられるのだろう。もちろん地元でも街頭演説をしているという話を見聞しないし、いろいろなお祭りやイベントに現れたという噂も流れてこない。何をやりたくて国政選挙の比例名簿に名前を連ねていたのか。たまたま数合わせで、比例名簿に登載されたようなのが、国家のために何ができるというのか。せいぜい党本部の指示のもと国会で一票を投じることぐらいしかできまい。
 もうそろそろ国民は、政治家の本質を問う時期に来ているのではないか。