梅雨の尾張

 まずは身辺雑記から。

 昨日、雨の中、西尾張に出かけた。午前1030分に某市立図書館で打ち合わせである。ワシャは図書館の建設にも携わったことがあり、図書館の造りにはちょいとうるさい(ブヒブヒ)。築20年というその図書館は、大きな公園の南、高校と中学校に隣接した立地で、図書館内部からは周辺の緑が全面に見えるロケーションとなっている。なかなか居心地のよさそうな図書館だった。

 雨天ということもあって利用者はほとんどいなかった。だから、9割方の椅子が使用禁止になっていても、残りの1割でゆったりと寛げた。

 打ち合わせは昼過ぎまでかかり、そこから最寄駅まで雨中散策となる。某市、かつては殷賑をきわめた西尾張の拠点だったが、今はシャッター外が延々と続く衰退市と言っていい。2005年あたりから人口が減少に転じているという。財政力指数も0.8を下回っている。名古屋まで20分程度でアクセスできる立地でありながら、この元気のなさはいかばかりであろうか。

 今朝の朝日新聞1面。鷲田清一のコーナー「折々のことば」である。

「人口が減っても、地域は簡単になくならない。だが、小ネタが尽きると、あっというまに地域は衰退する」

『地域の危機・釜石の対応』(東京大学出版会)からの引用だ。説明にこうある。

《地域には突発的・段階的・慢性的など複層の危機が併存する。必要なのは一発勝負の大改革でなく、日々の生活に潜む、無理のない、でもちょっと楽しい、そんな手がかりの集積だと。》

 某市を歩いてみて感じたのは、まさにこれで街中に「小ネタ」がない。いやいや実のところ素材は山ほどあった。どれもが活性化のタネとなりそうだ。しかし、タネはタネ、素材は素材でしかなく、それを「ネタ」にしていかなければ「糧」にはならない。その点が、行政の人間と話していても、物足らないと感じる所以であろう。

 その小ネタを仕込むためにわざわざ国を越えて西尾張まで行っているのであった。

 

 その後、昼食も採らずに、名鉄の単線で一宮市に移動する。一宮駅前でもう一つ打ち合わせがあるからである。元気のない西尾張部を走っていて、一宮市に入ると、駅周辺のビル群が遠景に見え始め、一宮でもやっぱり都会に見えましたぞ。いつもは名古屋を通って一宮に差し掛かるので、名古屋の高層ビル群を見てからの一宮は、さして都会には見えないけれど、アプローチの方向性が変わると、同じものを見ても「都会じゃ」と感じるんですね。

 一宮駅前の美味しいビールを飲ませてくれる店で1時間半ほど打ち合わせをした。午前中の打ち合わせの報告も含めて諸々の情報交換は有意義だった。

 店に入る時には気がつかなかったのだが、ドアの横に大きな箱が2つ置いてあって、雑雑したものが放り込んである。「1個百円でお持ちください」とあったので、なにげなく箱を突っついていたら、にゃんと「ニャンコ先生」がひょっこりと顔を出したのだった。

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この春の「一番くじ」で650円だったものである。ラッキィ―!

 

 おまけでどうでもいい話を。

《朴前大統領、大幅減刑に》

https://news.yahoo.co.jp/articles/824d45ada71bae259b03224c25b95995c40645a3

【ソウル共同】収賄などの罪に問われた韓国前大統領、朴槿恵被告(68)の差し戻し控訴審で、ソウル高裁は10日、懲役20年などの実刑判決を言い渡した。合わせて懲役30年としていた差し戻し前の二審判決よりも大幅に減刑された。

 

 って、減刑になってないじゃん。68歳の前大統領、30年の懲役をかっ喰らって98歳で釈放となる。それが減刑になって20年だから、88歳で娑婆に出てくるって、おいおい、そのことにどのくらいの意味があるんだ。見せしめばかりの求刑を、いかにも温情で減刑しましたって、これで前大統領の名誉が回復されるとはとても思えない。

 ワシャが被告なら、そんな温情は一切受けない。歴史が判断するまで200年でも300年でも懲役刑にしてくれと叫ぶね。そのかわりこの裁判が不当なものだと歴史が判断したら、文在寅係累、裁判に関わった司法関係者の子孫も、すべて罪科に問うこととしてやろう。平安時代なら祟りをなすということでかたがつきそうだが、文明社会の現代ではそうも言っておれぬ。

 お得意の遺体を暴いて徹底的に切り刻むはするんでしょうけど、併せて文の責任を子々孫々まで負わせていかなければなるまい。日本人の感覚ではそこまでの悪意を持続させることができないが、プライドには人一倍うるさいお国柄なので継続していけるのではないかニャ。

 誇り高き日本陸軍将校の朴正煕のお嬢さん、懲役を300年に延長してもらいなさい。クズどもの温情など一切受け付けない、そのくらいの気概を持ちたまえ。そして歴史が正邪を判断し、自らの潔白が証明された時、文一族、司法関係者一族に落し前をつけるのじゃ。