叙勲の話

 勲章を辞退した人で格好いいのは、河井寛次郎(陶芸)と熊谷守一(洋画)である。河井は名利を求めない信条を貫き、熊谷は「もらえば来客が増えるので迷惑」ということで断った。ワシャはこのご両所を尊敬してやまない。

 さて、今朝の新聞に「春の叙勲」が大きく載っていた。名利を求め、来客が増えてもいい人がたくさんいるんだね(笑)。

 昔は大勲位から始まって勲一等から勲八等まで並んでいた。数字による勲等表示は不味かろうということで「大綬章」「重光章」「中綬章」「小綬章」って変えたけれど、大中小でも序列が判るよね(笑)。

 さて、今回の叙勲の目玉はなんといっても、昔の勲一等「桐花大綬章」の菅直人氏であろう。首相をやったからってことなんだけど、この人には受賞させたくなかったね。

 左巻き作家の大江健三郎も「民主主義に勝る権威と価値観を認めない」と文化勲章を蹴っているので、菅氏もそれを見習って「いらねえよ」と断ってご覧なさいよ。

 その他にも上位の受賞は政治家が並んでいる。親中派世襲の甘利氏、すっとぼけたキャラクターの櫻田氏など。

 勲二等の「瑞宝重光章」には公務員がずらっと揃っている。

 勲三等は、市長、県議、政令市の市議、日弁連、名誉教授等々がならぶならぶ。

 勲四等以下は全国版に乗り切らないから、それぞれ地方版に載っている。校長、市議、公務員、消防団長が犇めく。

 消防団長なんかはボランティアで火災現場に駆けつけてくれるので、褒賞することは吝(やぶさ)かではない。でもさ、このところの首長の不甲斐なさとか、議員のマヌケさを見るにつけ、この連中に勲章を受ける資格があるのかどうか?

 でもね、映画字幕翻訳をやってこられた戸田奈津子さんが「旭日小綬章」を受けられたことは実に好かった。この方の字幕にどれほど感動させられたことだろう。菅直人氏よりも戸田さんのほうが上位にいていいと思うのはワシャだけではないと思いますぞ。

 ビートたけしが27日の「TVタックル」で、必死に安い定食を作り続ける調理師を話題にした。

ビートたけし紫綬褒章とかあげたいね」物価高にも奮闘の定食店主に「国はこういう人表彰を」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3d1080e4a38038c13b203266e22dc0dc56d518

 まさにそのとおり。菅直人じゃない。こういった見えないところでずっと他者のために頑張っている人を選ばんかい!

 はっきり言って、叙勲なんて今や利権と化している。以前に、元参議院議員の叙勲祝賀会なるものに出席したが、ホテルの大宴会場を借り切って、何百人もの客を集めての乱痴気騒ぎ。料理とか、記念品とか、ゲストスピーカーの旅費や講演料まで入れればゆうに1千万円を超えるかも。市議会議員程度でも何百万のことだろうから、これ、全国で考えると大変な金額が動くと思われる。どう考えても利権でしょ。