コミュニズム変種

「環境」、「多様性」、「共生」、「LGBT」などのうさん臭さは、皆さん、すでにお気づきですよね。1990年代、ソ連の崩壊後に、行き場を失った共産主義者どもが、カメレオンが生息域に合わせて形態変化をするように、色合いを変えたものが「環境・多様性・共生・LGBT」なんですね。

 

 ワシャはまず仕事の関連で「環境」に携わった。ちょうど太陽光発電がブームになり始めた頃で、凸凹商事も流行に後れまじとばかりに、「環境」の部署を創設して環境事業を手掛けたのであった。そこに防災部門から引っこ抜かれて異動とあいなった。

 内々示を受けたのは1か月くらい前だったかなぁ。人事関係者から「ワルシャワさん、次は環境です」と言われたので、「じゃぁちょいと勉強しておくか」ということで、図書館に行って、家人の貸し出しカードも使って20冊ほどの環境本を借りてきた。で、風呂や酒を飲みながら読んだんですね。20冊ではなんだか自分の中のもやもやが取り切れなかったので、さらに20冊を借りて読んだ。

 その結果、環境本の半数以上が如何わしさの漂うオカルト本のようなものだと思い当たった。簡単な話なんだけど、当初の啓発本、あるいは環境講師という如何わしい連中は大見得を切って「地球温暖化が進むと北極の氷が融ける。実際に過去と比べると減少している。北極の氷がなくなると海の水位が上がって太平洋の島嶼部は水没する」と言っていた。

「え?」って話ですわ。コップの中の氷が融けても水位は上昇しませんよね。そもそも違っていることを言って憚らない。「こいつら嘘つきだなぁ」と思ったものでした。

 その次がSDGsですわ(苦笑)。「持続可能な開発目標」ってやつで、あの多色で彩られたリングのバッチがあるじゃないですか。あれを付けさせられませんでした?

 どこぞのおバカな首長は、市の総合計画を国連の共産主義者によってつくられた「SDGs」を総合計画全体に取り込んで悦に入っていたんでございます。ついでにご丁寧にも企画政策を担当する課名を「SDGs」に変えてしまったんですね。

 国際的共産主義活動にまんまとはめられちまった悲しい例となってしまった。おバカなトップをセンスのないサブが支え、現実を知らない幹部たちが左巻きの流行に飛びついてしまった。出来の悪い自治体の典型例と言っていい。最近、おバカの首長がすっ飛んでいったので、ようやく課名を元に戻したようだが、遅いっちゅーの!

 そして「共生」である。これは今日の話だ。ワシャは午前中、市内の某所で5月に開催するあるイベントの打ち合わせをしていた。昼前には打ち合わせを終えて、時間があったので、市内でも桜の名所といわれている公園に回ってみた。ちょうど今満開で賑わっていましたぞ。桜の小道を子供連れの家族や、老夫婦などが散策をしている。静かな中に屋台の発電機の音が「バババババ」と響いているが、それほど気にならない。神社わきの桜の道は、広さがあるけれど、今日は歩行者が大切なので、ワシャも流星号から降りて、自転車を押しながら歩く。

 そうしたら、神社と道路を挟んで隣接する市民会館のほうから、ワシャの進行方向に若い男が飛び出してきた。笑いながら「▲□◎&@××◆Q■!」と叫びながら。

「危ねえな」と思って、ベルをチリンと鳴らした。そうするとその若造、ワシャのことを睨みやがった。でも、強面のオッサンだったので、すぐに市民会館の楽屋用の駐車場にたむろしている数人の仲間のところに戻っていった。

 奴らは、何語だか解らなかったが、明らかに外人の集団だった。これワシャだからいいようなものの、先を行った家族連れ、老夫婦、あるいは女性が一人だったら、ちょいと恐いシチュエーションだと思う。

 そしてさらに桜の公園の中に足を踏み入れると、外人の多いこと多いこと。そいつらが集団で集まり飲み食いしながら、日本語ではない言語で何かを言い合っている。それがけっこう大きな喧(さえ)ぎに聞こえる。その脇を、ワシャを含めて日本人が遠慮して通っていく。これが多文化共生というやつですな。

 以上、どれをとっても実は共産主義の根底に流れている現状の破壊につながるものとなる。これは気をつけないといけませんぞ。

「LGBT」については、今、アビゲイル・シュライアー『トランスジェンダーになりたい少女たち』(産経新聞出版)を読んでいるところなので、また別の項を立てて話をしたいと思います。