新春からやっちまった

 昨日、駅前のいつもの本屋さんに行った。『夏目友人帳29』の特装版の発売日だったので、新年のご挨拶がてら覗いたものである。特装版は昨年のうちに注文しておいたから、カウンターに行けば受け取れる。でも、新年の初来店ということもあり、何か一冊購入しようと思って棚を物色した。

 このところ「多文化共生」だの「環境保護」だのについて大いに疑問を感じている。小池東京都知事の新築住宅への太陽光パネル設置義務など吐き気がするほど嫌いだ。そんなこともあって茂木誠/朝香豊『「リベラル」の正体』(WAC)をパラパラとめくっていたら、第七章に「エコロジーの背骨はマルクス主義」という項目を見つけた。

「これだな」

 と、ワシャは『夏目友人帳』とともに購入したのだった。

 著者は言う。

「主としてリベラル派が唱える環境保護運動共産主義的な考え方とのつながりが深い」

 確かに。十数年前に環境保護団体の代表を名乗る大学教員の話を聞いたけれども、「二酸化炭素を止めないと、地球は10年で壊滅的打撃を受ける」とかおどろおどろしい話を真顔でしていた。ワシャはその胡散臭さに失笑を禁じ得なかったが、マジメな連中は真顔で頷いていたものである。

 著者の話を続ける。

「資本主義下では企業は利潤を最大化しようとして、汚染物質を垂れ流そうとするのだという見方から資本主義批判を行う」

 これって共産主義勢力に権力を押さえられている支那のことだよね。やつら利潤を最大化するためには土壌を、海洋を汚染しまくってまんがな。

 このところ騒ぎになっている「生活保護」についても言及している。

「資本主義には面白い修正力があります。市場というものは人間の意識を反映した歪みを絶えず作ります。弱者に優しくあるべきだということで、じゃんじゃん経済的弱者に対する給付を増やすような政策を実行すれば、働かなくても給付がもらえることへの甘えが広がることによって、生産力が伸びないのに需要力が高まるなんてことが起きます。(中略)それを解決するために新たなトレンドが用意され、そのトレンドが主流派になると別の歪みが発生し、その歪みを解決することがビジネスになるというまた別の流れが生み出される」

 著者は「生活保護」に群がる輩を「甘え」と言っている。もちろん真に保護の必要な人もいるだろうが、著者の言うとおり甘えているヤツ、たかっているヤツ、しのぎにしているヤツなども確実にいる。それを指摘しておくことは重要なことである。

 その「たかり」どもを支援しているのが、リベラルを称する共産主義者であることも日本の悲劇と言っていい。

 さて、ワシャの問題はここからだ。買い初めということで『「リベラル」の正体』を求めたわけだけれども、家に帰ったら書棚に挿さっていた(泣)。

 パセリ君、1冊、買うておくんなさい。