「笑点」に新メンバー

笑点新メンバー51歳・立川晴の輔 演芸評論家・吉川潮氏が語る“素顔”「スキャンダルの心配はない」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/d01cad7d77c4cdd8feb525f9ced94f96241d406f

 足が悪くて正座のできない林家木久扇が「笑点」を卒業した。後任には立川志の輔の一番弟子である晴の輔が選ばれた。

 ワシャはけっこう落語を聴いている。今までの笑点メンバーはすべて生の高座を観てきた。司会の昇太は毎年年末の名古屋らくご会で、小遊三、好楽、たい平は地方の市民会館で、一の輔は地元の落語会、宮治は大須演芸場で聴いている。

 残念ながら晴の輔は一度も聴いたことがない。志の輔の弟子では二つ目の「志のぽん」と前座の「志の大」は聴いたことがあるんですけどね。

 ともかく晴の輔、志の輔の弟子である。談志に連なっている。つまり厳しい修行を経て、真打になっているから期待は持てるだろう。

 昨日の初回の「笑点」は、やはり緊張もあってか、あまり踏み出すことはなく大過なくやり過ごした感が強い。直近の2人のメンバーが、春風亭一之輔桂宮治で、彼らがただモノではないので、とてもやり難かろう。この2人に比べれば、誠実が座布団に座っているような晴の輔、今後の活躍に期待したい。

 さて、ここで「笑点」のメンバー構成について考えよう。

 司会の昇太は「春風亭柳昇」一門で、ワシャのよく知っている瀧川鯉昇師匠の弟弟子だ。昇太が「落語芸術協会」の会長であることは有名である。芸協には三遊亭小遊三桂宮治が所属する。

「青雲」の林家たい平は「落語協会」の所属で、春風亭一之輔も同協会の落語家である。今回、卒業した木久扇もこの協会の所属。

 三遊亭好楽は「円楽一門会」で、立川晴の輔は「落語立川流」である。「落語芸術協会」が3、「落語協会」が2、円楽系と談志系で各1と、まあまあバランスの取れた人事となった。

 さあて(笑)、海千山千の笑点メンバーに対して、晴の輔さん、どう太刀打ちしていくんでしょうか。楽しみで