アンチエイジングの呪縛

《「気持ち悪い…」健康にこだわる吉永小百合(78歳)が「絶対NG」の食べ物とは》

https://www.asagei.com/excerpt/287019

 吉永小百合氏のニュースを取り上げる気はなかったんだけど、内容に引っ掛かってしまって話題にします。

 スキンケアブランドの宣伝なんだけど、《司会者に美容で大切にしていることを聞かれ、「私は宵っ張りで、夜遅くまで起きていて美容にはよくないけど、しっかり栄養を取ることと、体をよく動かすことは毎日やっております。自分を活性化させて元気になるのが大事」と回答》したんだとさ。

 違うでしょ。78歳にして、どう見ても皺ひとつない顔が「栄養」と「運動」だけで維持できるわけがない。

《78歳になっても美貌は変わらない吉永だけに、美容・健康法は興味深いところ》と、取材者は言っているが、ホントにそう思っているの?アホちゃうん?

 あんなつるつるの顔がスキンクリームや栄養、運動だけで得られるわけがない。78歳である。天然であのつるつる肌だとしたらこんにゃくの化け物だ。

 吉永氏の3つ年上になるが、倍賞千恵子さんをみていただきたい。ワシャは生の倍賞さんを数年前に見ている。現在の吉永氏より若い76歳か77歳くらいのときに講演会の前の席でご尊顔を拝した。

 第一印象はすごく上品で整った顔立ちだなぁと思いましたぞ。でもね、倍賞さんのお顔には年相応の皺が刻まれていた。だけど、それがまたベテラン女優としての風格になっている。皺が格好いいのだ。美人女優と言われてきた方が、皺を隠さず、ごまかさず、自然体で舞台の上に立って、最後に「さくらのバラード」を唄った。

「~♪遠くひとり 旅に出た 私のお兄ちゃん どこかの街角で みかけた人はいませんか ひとり旅の 私のお兄ちゃん~♪」

 この時に倍賞さんは、寅次郎を思う、まるで少女のような「妹さくら」になっていた。ちょいとホロッときましたぞ。

 お世辞じゃなくて女優というものは演技で、雰囲気で、年齢など超越する人種なのである。間違っても大金を使っての整形美容で人工的な顔をつくってはいけない。でも、顔に作為を施しているなら「私の顔ね、整形代3000万くらいは使っているかしら。高級エステは3日に1回しか行っていないわ」と正直に言え。

「私の美顔は栄養と運動とこのスキンクリームよ」なんて、ウソを垂れ流すな。多くのまじめな女性がそれに騙されてしまう。

 ワシャは年齢を重ねて皺のない顔を見ると、ホントに気持ち悪くなってくる。デュープス吉永は「アンチエイジングの呪縛」に罹っている。

 

 最後に、タイトルに出ている「絶対NG」の食べ物についてこう言っている。

《「こんにゃくだけはダメなんです」と告白。その理由については「プルプルして気持ち悪い」と答え、同じプルプルでもゼリーなどは大丈夫だが「おでんでもこんにゃくだけは絶対食べない」》

 それを言う必要があるのか?

「好き嫌い?あまりないですねぇ」とでも言っておけばすむものを。

 世の中にはこんにゃくが好きな人は多いし、こんにゃくを売って生計を立てている人もいる。ワシャはおでんなら味のしみたこんにゃくからいただく。

 そういった食材を、知名度のある78歳のバアサンがあえて「嫌いだ」と口にする意味が分からない。プルプルした顔のほうが、よほど気持ち悪いわい!

 

アンチエイジングの呪縛」については、過去に書いている。これね。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/20160930/1475188315

 小泉今日子が、「アンチエイジング」のくだらなさに言及していることを話題にしている。小泉もデュープスだけど、年齢に関しての考え方は吉永よりはるかに大人でまともですね。