自己中心

 いやぁ~、佐竹の殿様、やっちまったねぇ(笑)。

《「じゃこ天は貧乏くさい」「酒もうまくない」と発言、秋田・佐竹知事「四国の方に心からおわび」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/af644a63546a743cc4223ee20ae122ce1965a77d

 佐竹知事、世が世ならば出羽秋田藩20万石佐竹家の北家20代ご当主にあらせられるぞよ~(はははぁ)。

 明治維新をむかえた300藩の中でも佐竹家は、徳川、蜂須賀などという山出しのうさん大名とは一線を画す。もとをたどれば平安時代からの豪族で、清和源氏の流れをくむ由緒正しき家系である。

 時代は下って慶長6年の関ヶ原の合戦のからみで、当主の義宣(よしのぶ)がへたをこいて常陸国から出羽国へ転封させられる。

 このあたりの状況は岩明均のコミック『雪の峠・剣の舞』(講談社

https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000035300

を読むとよく理解できます。

 さて、佐竹家。徳川家康にずいぶん苛められたのだが、幕末期にも苦労を強いられる。奥羽列藩同盟に巻き込まれるが、薩長側に転じ、周辺の列藩同盟から攻撃され諸戦線で敗戦につぐ敗戦を喫している。薩長と最後まで戦った会津は今も称賛されているが、中途半端に官軍に寝返った秋田藩の評価は低かった。さらに戊辰戦争後の論功行賞でも大したものは得られなかった。

 そのことから考えると、佐竹知事の四国(愛媛)を訪れた際の「酒はうまくないし食い物は粗末」「じゃこ天は貧乏くさい」の発言も、戊辰の恨みが入っていたのではないか。

 たしかに東北の酒と比べると、四国の酒は数も少ないし・・・。じゃこ天は、美味しいですけど、秋田のハタハタに代表される日本海の魚介料理は勝てませんよ。でもね、秋田ファーストを率先するべき知事とはいえ、他の地域を貶める発言はいただけない。バカ知事は太平洋ベルト地帯の専売特許なんだから、日本海側にもっていかないでくだされ(笑)。

 

 そうそう一昨日の夜7時半過ぎのことだった。ワシャんちの居間にある固定電話が鳴った。080から始まる携帯からの発信で、知らない番号だったが出ましたぞ。

 そうしたらね、「中部電力ナンチャラカンチャラです」と早口で女性が言うではないか。後半は聞き取れなかったので、中部電力の関係会社ということだけは理解した。

「ご用件は何でしょうか?」と問うと、「お風呂はガスを使っていませんか?それを電気に替えると電気料金がお安くなりますが・・・」と、ガスを電気に替えるメリットを話し続ける。

「ちょっと待ってください」

 と、さすがに途中で営業トークを止めましたがな。

「それはオール電化にしろというご案内ですかな?」とたずね、「はい」と返ってきたので、ワシャはこう説明した。

「私は、エネルギーは複数ある方がいいと考える者です。電気もあり、ガスもあり、灯油もあったほうがいいと思っています」

 そこまで言ったら、「あ、そうですか」と言って、プツッと電話が切れた。

「おい!オレは丁寧に対応しているぞ!なんできちんと礼を言って電話を切らないんだ!」

 ワシャは受話器に向かってそう怒鳴ったんだけど、受話器は「ツー」って鳴っているばかり。

 テメエから見ず知らずの家に電話を掛けてきたんだろう。こっちは晩酌をしてホロホロと酔って楽しいところなんだ。少なくとも営業なら、相手が受話器を置く前に、テメエが先に切ってどうする!

 すっかり酔いが覚めちまったぞ。