痛い議員(続報)

 ちょうど100日前の拙日記にトンデモ議員のことを書いた。これね。

《痛!(笑)》

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/2023/05/24/181651

 某市の女性市議会議員が、市の執行部との懇親会の話を自身のブログにアップした。この女性市議の自己中、自己愛、責任転嫁の姿勢がおもしろくて取り上げたものである。

 それがまたやっちまった。なんだかこの女性議員でシリーズが組めそうだ(笑)。

 また書き出しが強い。

《どんなプロセスが市役所の卑怯さであるかを、ここに文面として残しておく。》

 ううむ、市役所が「卑怯だ」と言ってしまった。さらに「権力の暴力」とも言い切っている。

 彼女の議員ブログはもちろん一般公開されているので、某市の全職員が見ることができる。おそらく問題発言満載だから市長以下幹部職員はまちがいなく読んでいるだろう。

 感情的になって書いているところもあり、ざっとまとめると、市役所で一般質問の打ち合わせをして夕方帰宅すると、子供の体調が悪くなっていた。だからそのまま病院に連れて行ったという。病院から帰宅したのが深夜0時前。

《病院で子供と向き合いながら、今日役場で部長に言われた強い言葉を思い出していた。》

 子供と向き合っているんでしょ。だったら病院ではお子さんのことだけを考えてあげてね。職員とのやり取りなんかを反芻している場合じゃないと思うよ。

 彼女の言う「部長に言われた強い言葉」というのは、《「感情的だ」とか「威圧的だ」と言う言葉》だと書いている。が、そんなニュアンスでは言っていないだろう。

 実際に、彼女のブログを読んでいても、全文にわたり「感情的」で「威圧的」だ。実際の打ち合わせの場ではさらにそれが増幅されたのではないか?

 市の職員の言い方も「だ」で終わることはない。「ちょっと感情的になっていませんか?」とか、笑いながら「そう威圧しないでください」という程度のニュアンスだったはず。

 しかしチンチンに沸騰している女性議員は聞く耳を持っていない。にも関わらず市の職員がこう言ったと女性議員は書き散らす。正確かどうかは判らない。バイアスがかかっている可能性もある。

「こんなんじゃ、市の行政をチームとして共に取り組んでいく気はあるんですか?」

 これを面と向かって市の職員に言わせてしまう議員というのも、いかがなものか。

 そして、彼女は開き直る。

「全く同じことを、私はあなた(部長)に対して思っていますよ。ずっとずっと前から。初めて懇親会で顔を合わせた時から」

 それ程根に持った理由を次に述べている。

「あの日私がいる目の前で、それは二次会だったけど、永遠と次長二人を交えて下ネタを言い続けていましたね。すごい下品でしたよ。」

 部長と次長たちが下ネタを言っていたかどうかは、その当事者にしかわかるまい。ただ二次会の席ということで、おそらく長老議員が2軒目に誘導したのだろうが、ちょっと気働きのできる議員、あるいはモノのいい市の職員幹部が同席していれば、「永遠と下ネタ」を続けているなら止めさせなければならない。とはいえ、自身の記憶にしかないものを、誰もが読めるブログに書いてしまうというのはいかがなものか?

 例えば、市長、副市長のいる席で「こういったことがありました」と報告し、市長、副市長から職員に注意をしてもらうとか、そういった決着のしかたもある。

 ちなみに「永遠と下ネタ」ではなくて「延々と下ネタ」だよね。

 

 この後も、部長や次長が「こういった、ああいった」と縷々批判をしているのだけれど、ワシャには部長や次長が打ち解けようとして、軽口を叩いていると読める。その軽口が異様にプライドの高い人間には受け入れられなかったんだろう。

 こういったことを暴露し続けると、誰もその議員の周辺には寄って来なくなる。距離を置いた話し方をすれば、「なにも教えてくれない」と言い、積極的に近づいていこうとすると「感情的、威圧的、下品」と言われちまう。だったら、触らぬ神に祟りなしで距離を置くに決まっている。

 

 この議員、さらに、一般市民として窓口に行った時の、担当の女性職員とのやりとりまでブログに持ち出してくる。

 窓口での用件が済んで、担当者から「それではお気をつけて」と告げられたそうな。そうしたらその言葉に怒り始める。なんで?

「先日私と面談した時の話は覚えています?シートにも(相談内容を)書きました。私は孤立していて相談相手もいなくて、疲弊しています」

 だからその時のことも相談にのってくれ・・・と言っている。

 担当者にすれば、その日持ちかけられた相談に結論が出て、他に緊急の問題がなければ、それ以上は踏み込まない。そのことについて「前回面談したことについても、そっちから話しなさいよ」と言い出したわけだ。この人の自己中は筋金入りで、相談にのってもらいたいなら、「実は前回もご相談した件なんですけれども~」と、普通に訊けばいいだけのことではないか。

 それを担当者が「あの日は対応も多かったので忘れちゃったのかな」と言い訳したことをあげつらう。

 今回の窓口相談については結論が出ている。でも「前のことをなぜ言わないのよ」と言われて「忘れちゃったのかな、エヘ」っていうのは柔らかな応答ではないのか?

 これに対して、この議員はこう書く。

《一番言っちゃダメな言葉だと思いますし。たまたま見落としたとしても、せめて反省はしてほしかった。》

 はて、反省するのは、窓口の女性職員だろうか、それともクレーマーのほうだろうか。

 そしてついにクレーマーは伝家の宝刀を抜く。

《その後、私は彼女に初めて議員であることを伝え、もう少し丁寧に安城市のサポート体制を案内してほしいと伝えると、しばらくしたのちに上司が登場した。》

 普通、窓口業務にあたる職員は議員の顔なんて知りません。それまで市民だと思っていた窓口の客が「口の利き方が悪い」とか言い出した後に「私、議員なのよ」って見えを切る。これでは窓口職員はたまったものではない。そりゃあわてて上司が出てきますわなぁ。

《私が議員だとわかったことで同席したと言う流れだった。》

 そりゃそうでしょ。

《その上司が登場してからは、一般人としてではなく、議員として話さなければいけなくなった。その上司の前できちっと話した。それでも淡々と、私の状況も伝えた。》

 結局、極めて個人的なことを相談するのに「議員」を出してしまった。これって、自宅前の側溝が詰まっているので掃除してくれと「議員」をひけらかして言っているのと同じということ。これはあくまでも議員を離れて個人として相談するという姿勢を貫かなければいけない。

 議員としての不毛なクレームは続く。

 実際に、議員が個人的にクレームをつけている件は、この窓口では取り扱っていない。そこで担当は、他の窓口に案内をしたのだが、クレ議員、納得しない。

 文章が下手なので、状況とか思いが伝わってこないのだが、少し原文を引く。

 相談されている業務は、《「ファミリーサポートとシルバー人材センターの派遣だけです」と言った。何度も確認したが、それ以上にありません、と。

 私が、「え?私の相談に乗ってくださる人の紹介はないのですか?」と聞くと、

「あなたはしっかりしてるし、私が判断するに、一人でもっと頑張って、限界が来たら、その時保健センターに相談にきてください」と発言した。(メモに残してあります)

「限界が来たらって、その表現はなんですか?あなたからのフォローはないんですか?」と私はいうと、「では1ヶ月半後くらいにこちらから電話しましょうか?」と。》

 この文章からは読み取りにくいが、要は、担当課はルールに基づいて指導をしている。しかし、当該議員は己の意向に沿わないとクレームを続けている状況なのである。

 この前提があって、冒頭の、市役所が「卑怯だ」だの「権力の暴力」だのの誹謗につながっている。そこから飲み屋の部長、次長の「下品」につながるわけだ。

 文章を起こすなら、まず時系列をしっかりと並べたほうがいい。まず、窓口での出来事、そして部長・次長との打ち合わせと、順を追っていればもう少し分かりやすかっただろう。

 

 ブログの話は、その後、再び部長、次長との打ち合わせに戻り、その席での、あまりに高圧的なクレ議員の態度を見かねた議長が止めに入った。クレ議員、その議長にも文句を言っている。「ことの成り行きを何も知らないのに」とか「事前に何かを吹き込まれたのでしょうけど」とかね。

 さらに好意で、隣に座っていてくれた先輩議員(女性)に対し、「なぜあの場で庇ってくれなかったのですか?」って、人ばっかり当てにしているんじゃないよ。そして言うに事欠いて、

《部長や次長がいなくなってから、「あれは当事者だと辛いよね」と私に言うなら、なぜ部長の前で「〇〇さん、少し言葉が今強かったかな」と相手に合わせたのですか?はっきり言ってずるいです。一言もかばってくれなかった。》

 ううむ、自己中のお嬢さんには理解できないんだね。議長にも叱られ、先輩議員からも注意され、職員からもいろいろなところを指摘されている。窓口でも担当を困らせている。このことを好意的に受けとめられないかなぁ?前向きに物事を考えていかなければ、なにも進まない。総スカンをくらって何をしようとしているのか?

 まずは人の批判ではなく、自分の足元を見つめ直すことが大切だと思う。