痛!(笑)

 某市の女性市議会議員、ピカピカの1年生がやってしまった。市の執行部との懇親会の話を自身のブログにアップしたのだ。

 その内容がおもしろい。

 前職の記者時代にさまざまな行政マンと話をしてきた経験があると豪語し、「議員になる前に出会った自治体職員の多くとは気が合った」と前置きをして、「しかし某市の職員には、なんだか心が通じない」と言っている。

 宴席とはいえ、議員と職員である。さらにほぼ初対面で、なかなか心は通じないだろう。

 その女性議員は職員を捕まえては、何度も何度も「私を育ててほしい」と尋ねたんだとさ。

 う~ん、まず、自分で育たないとダメだね。さらにこうたたみかけた。

「あなたの課の特色を教えてください。某市独自の取り組みを教えてください。問題点があるならそれを教えてほしい」

 そんなものは、宴席で話すことではないし、短く簡単に話せることでもなかろう。

 それを市の部課長たちが、笑顔で躱していくことに対して「虚しかった。響かないな」と思ったそうな。

 どうせなら、「あなたの課の特色とか、取り組み、問題点などを勉強したいので、また課にお邪魔しますので、よろしくお願いします」と、顔をつなぐだけでよく、仕事は日中の業務時間にやればよろしい。

 この後は感情が高ぶってしまったのか、「どこを見て仕事をしているの?」「上からの評価や出世が大事なの?」「その生き方は面白いの?」「視野を広げられないの?」「古いしダサい」・・・かなりこっぴどく言っている。

 初っ端の宴席で、こんなことを言ってしまうと、大方の職員は彼女が「取扱注意」だと気が付いただろう。最初が肝心なのだが、議員活動については「黄信号」が点灯したか。

 

 この議員、仲間の議員についてもクレームをつけている。

《議員同士で、なぜか牽制してくる人にも出会いました。》

 元記者と言いながら、あまり文章は上手くない。ここは「議員同士なのに、なぜか・・・」のほうが良くね?

《本当、意味ないよ、その牽制。今度牽制してきたら、あまりに町にとっては無意味だと思うので、その人の名前書いてもいいくらい、ここに。》

 初回の宴席で、すでに同僚議員にケンカを売っている。少なくとも誰でも見られるブログに「あまりに町にとっては無意味」とまで言ってしまっては、取りつく島もないわさ。

 こういう反っくり返ったような新人議員が出てくると、議会って必ず荒れるんですよ。期数の多い議員は当然抑えにかかるだろうし、それに対する反発も強いだろう。これって傍観者が一番楽しいパターンなのだ。議会内にいる当事者たちには申し訳ないけどね(笑)。

 某市の職員に忠告したい。この手のごたごた劇には首を突っ込まないほうがいい。前者の職員へのクレームは少林寺拳法で言うところの、「流水」で受け流し、ダサいと言われようが、無能と謗られようが、嵐が過ぎるのを待てば海路の日和あり。

 基礎自治体の職員は、無事に航行を継続することが、もっとも市民のためになる。議会は荒れても、議案は通る。頑張ってくだされ。某市の関係者の皆さん。