令和3年の七味五悦三会

 今年も一年間おつきあいいただきありがとうございました。令和4年が皆さまにとって実り多き年になりますようお祈りしております。

 

 それはさておき、大晦日だというのに嫌なニュースが入ってくる。でもね、せっかく令和3年の締めくくりをしようというのに、そういった不愉快なニュースはこの際、年明けのどこかで触れることにして、今日は触れずにおく。しかし、キーワードは「ごまめ」ということだけはご記憶願いたい。昨日、ちょいと触れた「ごまめ」、これが重要なカギとなるのであ~る。まぁ年忘れで、忘れちゃってもいいけどね(笑)。

 

 さて、今年の「七味五悦三会」であります。まず「七味」。  これも昨年同様で、なにしろ飲みに出なかったから、美食そのものをしていない。美味いものって何かあったかなぁ・・・。

 あったあった、尾道で、水道を眺めつつ食べた「牡蠣のアヒージョ」が美味かった。「錦秋御園座歌舞伎」の後に立ち寄った居酒屋の「フグ刺し」も久しぶりだったので、こたえられません。飛切燗によく合うんですね、これが。

 ワシャはウナギが好きで、地元の駅前の鰻屋もちょくちょく行くんですよ。東京のメンバーとやっている読書会で、チェリオ君たちと今年も武漢肺炎の脅威に耐えながらこの店で宴席を開きました。ここのウナギも絶品なんですが、じつは最近、ワシャの町の市街地の外れで、ウナギのうまい店を見つけたんです。

 店があることは知っていた。実は4~5回は飲んでいる。魚介のうまい店だなとは思っていたが、ウナギを食っていなかった。それが今月、ある芸人と縁があって、その人を交えてそこで飲むことになり、ウナギの「かば焼き」と「白焼き」を食った。これが上等だった。大阪からわざわざ来てくれた芸人さんも「おいしいおいしい」とご満悦だった。

 とって付けるようだが、新潟県の竹内製菓が出している「サラダ柿の種」にはまっている。豊田市の外れにあるスーパーに行った時に、350gのそれが売っていた。値段は忘れちゃったけれど400円くらいしたと記憶している。たまたま寄った時にこれを見つけて、しかし、量も多いし値段もそれなりだ。だから購入を控えた。でもね、その後ずっと白い柿の種がワシャの脳裏から消えなかった。ついにワシャは再度車を走らせて豊田の端っこのスーパーまで出向き、「サラダ柿の種」を買ったのでした。

 家に帰ってビールとともにいただきましたが、これが美味いんですね。ビールが進む進む。これ今はまってます。

 

 ううむ・・・かなり考えたけれど「五味」しか出てこない。いやー、食については、恵まれない一年であったということか。これもすべて武漢ウイルス研究所のずさんな管理体制と、当初の情報を隠蔽した習隠蔽の責任である。ワシャの「二味」を返せ!

 

 次に「五悦」。  これも武漢騒動でずいぶんと妨害されたが、それでも歌舞伎は復活し、4月、10月と役者たちが来名してくれた。ありがとう。演目としてはもうひとつだったが、歌舞伎の復活を確信して「御園座歌舞伎」で「一悦」。

 落語もかなり復活してきた。柳家喬太郎だけで、9月豊橋市、11月東海市、さらに12月の大名古屋らくご祭と、しっかり堪能させてもらった。とくに12月は「円丈追悼」も感動的だったので、ここは「喬太郎」と「大名古屋らくご祭」を切り分けさせてもらって、「二悦」、これで合計「三悦」。

 さらに、10月末に開催した大読書会が楽しかった。東京から何人もの読書人が集ってくれて、呉智英『バカに唾をかけろ』(小学館新書)で激論を交わしました。さらに地元の読書会も、このところある団体のトップのメンバーがいろいろと議論を仕掛けてくれるので楽しくてしょうがない。読書会全般で「一悦」。

 そして、なにより今年開眼したのが、凸凹商事の大会議での質問であった。通常は「年に1度は質問する」というのが基準で、しかし中にはこの質問をするのが嫌で嫌でメンタルを壊した役員もいるくらい面倒くさい。1時間の質疑を組み立てるというのは確かに慣れていない人には苦痛かもね。でも、今年に入ってから6、9、12月と立て続けにやらせてもらって、少し質問の面白さが解ってきた。質問の組み立ては、小説講座やシナリオ講座で学んだことと同じだったし、話を聞いてもらうためには、落語のオチのようなものや話法とうものが活きる・・・ということが見えてきた。

 まず物語をつくる。そしてそれを平板にならないように声に抑揚、緩急、高低をつけ、さらに仕種を伴えば、いい質問になることが見えてきた。これはおもしろい。これは毎回試したい。しかし、やはりワシャばかり目立ってしまうと、周囲から制限が掛かり出す。同調圧力というヤツでゲス。

 まぁそんなものとも戦いながら、質問を楽しんでいるんですね(笑)。これで「一悦」、合計で「五悦」達成だ。

 

 三会は、やはり多くの人には会えなかったが、それでもピンポイントで興味深い方々にはお会いした。まずは、映画監督の黒土三男さん。彼の映画を鑑賞しながら、彼の話をお聴きするというイベントに参加して、交誼を得た。15分程個人的にお話しする機会に恵まれ、著書にサインまで頂戴した。これが「一会」。

 二人目は、ある芸人さん。先ほど、「七味」のところで出てきた方なのだが、その方がたまたまふらっとワシャの町に飲みに来てくれて、それこそ3時間以上、胸襟を開いて飲み語った。残念ながらプロダクシヨンが厳しいので名前は出せませんが、これで「二会」。

 三人目の「会」は、凸凹商事の教育部門のトップの委員長と五条悟とどっちにしようか迷っている。委員長は、ワシャの質問の構成の段階でかなり無理を言ったけれど、最後にはいい答弁を返してもらって、質問自体がいいものに仕上がった。この人と、やり取りをしていて「お、出来物だな」と感じた。原稿をずっと読んでいる凸凹の社長より人として上をいっている。五条悟はやめておくか(笑)。

 今年は「五味五悦三会」ということで、食に関してだけは残念な結果に終わってしまいました。

 今、大流行の兆しが見えている「尾身クロン」株。一説によれば、その特徴は肺などの下気道ではなく、鼻や喉などの上気道でウイルス増殖しやすいという特徴があるという。それはそのまま人に染りやすいということに他ならず、それがウイルス生存のための進化の過程と言っていい。これってウイルス学ではほぼ常識だと思うんだけど。 繊細な肺などの下気道で増殖するから重篤になる。上気道で増殖すれば症状は軽く、咳・くしゃみ・鼻水となって、ウイルスは拡散しくなる。要は子孫を残しやすい状況を自ら変異してつくっているのだ。つまり普通の風邪となっている・・・となぜ尾身は言わないのか?

 

 ワシャは、来年はボンクラ学者に左右されずに、普通の生活に戻そうと思っている。いつまでも阿呆どもに付き合っていられるか!というのが、今年最後の感想とは情けないですね。

 それでは皆様もバカに振り回されず、よいお年をお迎えください。来年もまたよろしくお付き合いお願い申し上げます。