高齢という際

竹下亘衆院議員が死去、74歳竹下派会長、食道がんを公表し療養》

https://news.yahoo.co.jp/articles/e5ff678b9505e1509a1d901fc6206beb5ad176a5

 先週末の話で、もう旧聞に属するが、ご冥福をお祈りしたい。

 それはそれとして、少し考えたい。竹下氏、平成31年1月に食道癌を公表し、療養に入られた。令和元年11月に復帰し、令和3年5月からは国会等を欠席され、その後、お亡くなりになられた。

 でもね、発病(公表)したのが72歳。普通に考えると、どんな仕事をしていても、その時点で療養生活に没頭すべきで、当然のことながら入院、手術、治療となれば、ご高齢ということもあって、おそらく時間がかかることは簡単に想像がつく。10カ月も闘病され、復帰したときの写真を見れば、やせ細りやつれ1年前と比べると10歳くらい歳をとられたようにお見受けした。

 竹下氏、お兄さんは総理大臣までつとめた方ではあるが、弟さんにそれほどの能力があるようには思えない、ごく普通の政治家だった。だから、体調を崩されたなら、さっさと引退され、療養生活を兼ねて余生を楽しまれるほうがよかったのではないか?

 繰り返すが、最初の発病の際に、政界から身を引くべきであった。そして、政治活動ができないのに、年間、億に達する歳費、旅費、手当等を受け取るべきではない。おそらく闘病中に仕事をするのは困難だと思う。

 竹下氏はまだお若かったが(という年齢ではなかったが)、政界には80を超す長老議員が山ほど存在する。それは、国政でも地方でも同じである。ワシャはここでくどくど言っているが、片足を棺桶に突っ込んでいるような年寄りが、五十年後の未来は語れない。やはり壮年期にある人たちに席を譲っていくべきだと考える。

 一般社会では、60歳、65歳くらいでその職を退いて、後進に道を空けるのが当然である。それが、なぜか「政治」という世界だけは、特別扱いがされている。そんなことはないのだ。ジジイたちがその地位にしがみついているために、しがみつきたいがために、制度を変えようとしないだけなのである。

 二階のように80をとっくにこえて、口も閉まらなくなっちまっても、昭和政治への郷愁で影響力を保持していたいんですかねぇ。成り手のない村議会じゃあるまいし。

 この国の対外的な弱さは、国を指導する政治家の体たらくに起因するものが大きい。

 この点を真剣に考えないと、この国の行く末はかなり不安だと思いますよ。