老害

《目玉人事「小渕優子幹事長」、青木氏の意向カギ》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140901-00050008-yom-pol
 今頃なんで青木幹雄なんていう前時代の遺物の名前が出てくるのだろう。まだ永田町に棲息しているのだろうか。昭和9年生まれだから御年80歳。こいつらが妙な影響力を駆使することで、日本国の行く末にどれほどの影をつくっているのか、もうろくジジイにはわからないのだろう。政治屋の最たる人物で、百害あって一利なし。とっとと政界から消えてくれ。
 昨日のBSフジの「プライムニュース」に二階俊博(75)、古賀誠(73)のご両所が出演していた。もうこの手の古いタイプの政治屋の話を聞いても、まったく心が踊らない。時代は変わっているんだが、旧態依然とした語り口で、言質を取られまいとして歯切れはおもいきり悪い。前述の青木もふくめて政界の老害と言っていい。
 例えば池田隼人という政治家がいる。彼は吉田茂石橋湛山などに見込まれて東大ではなかったが大蔵次官に抜擢された。その後、1949年の衆院選に出馬して、第3次吉田内閣で大蔵大臣になる。1期目のことである。党人派(政治屋)の林譲治大野伴睦は「1期生が大臣になるとはなにごとか」と反対をしたが吉田が押し切っての就任である。その池田がどれほど日本経済を成長させたかはご案内のとおりである。
また、池田のライバルである佐藤栄作は、衆議院議員になる前に吉田内閣で官房長官をしていた。
 ことほど左様に、優秀な政治家には「衆議院議員を5期、参議院議員を3期やらなければ大臣になれない」なんていうしばりはないのだ。そんなしばりで待たされているということは、凡庸な政治家の証明みたいなもので、そんな政治家が「女性登用はいかがか」「派閥均衡で」「参議院に3枠を」とか喚いているんじゃないよ。
 歴史の中には、ときおりではあるが国を救う有能な政治家が登場する。それは吉田であったり、三木武吉であったり、池田や佐藤であったりする。彼らはいろいろな手を使って日本国をよき方向に向けていこうと努力をするのだが、いかんせん民主主義という旗のもと、嫉妬に狂う無能な政治屋が暗躍して足を引っ張るのである。
 冒頭の青木などはその典型と言っていい。