ワシャは2680年続く皇統を敬するものである。日本の歴史は皇室を抜きにしては存在しない。これは後世の日本人に残していかなければならない大切な伝統であり文化であり日本そのものである。
その上で「小室文書」なるものを読んでみた。「指摘」や「疑問点」はすでに多くの識者から発せられているので、今さらワシャなんぞの意見など烏滸がましいので、ここは一市井人として感じたことだけを記しておきたい。
まずワシャのカウントでは38,900字のボリュームがある。ワシャはネット上の《【全文】小室圭さん金銭問題の説明文》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012963531000.html
これでは読み辛かったので、ワードのA4(ポイント12)に変換して読んだ。そうするとページ数は62ページになった。これは読み込んでいる識者たちも言っているが、一般の国民に理解してもらう量ではない。これだけの内容を言葉で伝えようとしたら2時間30分喋りっぱなしということになる。そんな話を誰が聴きますか?
素人に読ませるなら、いいところA4にして数枚が限度だろう。そして小室氏が延々と述べているのは「借りたのか貰ったのか」ということであり、そんなものは400字もあれば事足りる。それが38,900字ですぞ。誰がこんな膨大な駄文と真剣に向き合いますか?
内容についても、「令和元年(2019年)5月」とかの日付があちこちに散見されるのだが、これなんかは文末に年表のようにまとめてしまえば見やすいし理解しやすい。
小室氏はのっけから「きちんと話し合い」、「話し合いもせずに対立しているかのような誤解」、「話し合いが終わっていないにも関わらず」、「話し合いを続けることは困難」、「元婚約者の方ときちんと話し合い」、「話し合いで解決するのは困難」、「冷静な話し合い」、「何もせずに話し合いもしないと」、「何の話し合いもせずにお金をお渡しするという選択はしない」・・・とまぁ「話し合い」がとにかく頻出してくる。そして「話し合いをした」と言いながら「話し合いができなかった」って、ええい、どっちなんじゃい!
そして400万円という借りたか貰ったかよくわからない金について、今まで返却しなかったのは「切実に名誉の問題」であるとし、「名誉を傷つけられるような疑いをかけられ、その疑いが事実でないのも関わらず早く苦しい状態から抜け出したいと思うあまり事実でないことを事実として認めるのと変わらないことをしてしまえば、将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族とみられ続ける」と言い訳している。
後段にある「私の家族」というのは、もちろんやんごとなき御方のことである。後の可能性を引っ張ってきて「名誉」という言葉をかぶせれば、読み手のほうは「ああ、やんごとなき御方の名誉に関わっているんだな」と思うじゃないか。
しかし、あくまでも現時点で「借金踏み倒しの不名誉」な嫌疑をかけられているのは、小室母子であり、やんごとなき方をここで持ち出すのは卑怯だ。
小室氏が、小室文書で縷々書いているように「名誉」を重んじる方ならば、この一連の「不名誉」な話で、皇室を巻き込むのはやめるべきだ。「将来の私の家族の名誉」どころか、2680年の皇統を汚すことにもなりかねない。そのことに想いを馳せられれば、決断はひとつしかない。
己の小さなプライドよりも、皇室に影響を及ぼさないように身を処せということにつきる。
すくなくとも、この説明し過ぎ、言い訳し過ぎ、論点不明の長大な文章をみて、「こりゃぁダメだ」と思った次第である。