建設会社のお坊ちゃま

《【ゴッホを語る】大林組・大林剛郎会長》

https://www.sankei.com/west/news/200214/wst2002140004-n1.html

 大林組の会長は美術に造詣があるらしい。

 その彼が2022年の「あいちトリエンナーレ組織委員会の会長候補に挙がっている。県議会との意見交換会17日にあったそうなのだが。非公開で行われた。それでも話は外に漏れる。出席者から質問が浴びせられた話が朝日新聞に載っている。記事を引く。

《十九年開催時の企画展「表現の不自由展・その後」の印象などを問われたが、大林氏は「中断され、見ていないのでコメントできない」と答えた》そうだ。

 おいおい、仮にも組織委員会の会長に推されるかもしれない状況なんでしょ。だったら「中断され、見ていない」ったって、あれだけの騒ぎになったのだ。当然のことながら情報収集して、「なにがあったのか」くらいは把握しておくべきだろう。

 開催方針を問われても「組織委が立ち上がってからの話になる」と明言しなかった。あたたた~、こいつはいけねえや。大林組の総帥かなんだか知らないけれど、まるっきり役人答弁に撤している。少なくとも芸術祭の責任者になるかもしれないんでしょ。「芸術は爆発だ!」までいかなくてもいいから、「お、この人なら期待できそうだ」くらいは思わせてくれよ。

 極めて当たり障りのない人選で、誰が選んだかは知らないけれど、2022年の「あいトリ」も期待できそうにない。大村知事がミソをつけた芸術祭なんぞ、この際だから止めちまったらどうだろう。