不自由展騒動まだ収まらず

 昨日から今日にかけて新聞の紙面が「あいちトリエンナーレ」で埋まっている。

(◇◇◇以下は見出しの羅列なので面倒くさい人は飛ばして読んでね)

 

 

◇◇◇

 27日の朝日新聞1面。

《芸術祭に国補助不交付》

《愛知知事、提訴へ》

《異例の対応 萎縮懸念》

 2面

《表現と公権力 波紋》

《「手続き理由」前例なし》

《官邸展示にいらだちも》

《「全額厳しい」識者》

 社説

《あいち芸術祭 萎縮を招く異様な圧力》

 文化・芸術面

《「表現の不自由展」は問う》

 社会面

《「すべての表現 脅かす」》

《作家ら「文化統制だ」》

《知事「合理的理由ない」》

 27日、中日新聞1面。

トリエンナーレ補助金不交付 文化庁「申請手続きに不備」》

《決定不服愛知県提訴へ 「表現の自由への重大な侵害」》

 県内版。

《「表現の自由ルール模索」》

 社会面。

《再開表明直後の不交付》

《愛知県「合理的理由ない」》

《「筋が違う」「新しい検閲」》

《来場者「政治介入では」》

 26日、朝日新聞1面。

《表現の不自由展「再開目指す」愛知知事 リスク回避条件に》

 2面。

《不自由展 再開に難題》

《電話攻撃 対応策にはメド 展示方法 見直し拒む声も》

《「誤解招く展示 津田監督に責任」》

 オピニオン欄の「論壇時評」では、ご丁寧に津田大介氏が「AI兵器と人類」について長々と書いている。

 社会面。

《不自由展再開 知事が意向》

《展示条件めぐり作家ら反発「1日でも意義」賛同の声も》

 26日、中日新聞1面。

《不自由展「再開目指す」検証委中間報告 愛知知事が意向》

 3面。

《展示法運営体制に課題》

《「電凸」への対策急務》

 県内版。

《海外の「検閲」抗議 配慮》

《「アート死す」「墓場」ビラ トリエンナーレ名古屋・西区の会場》

 社会面。

《津田さん 再開協議「歓迎」不自由展裏方勤める考え》

◇◇◇

 

 毎日新聞にも載っていたから、もう蜂の巣をつついたような様相を呈している。愛知の恥を全国区にしてしまった知事の責任は重い。

 

 25日に、愛知県の設置した「あいトリ」検証委員会の報告を受けて、大村知事が「不自由展の再開を目指す」と口走ったものだから、大騒ぎになってしまった。責任は、すべて芸術監督の津田大介氏に押しつけて、自分は頬かむりをしてやり過ごそうとしているようだが、そうは問屋が卸してくれない。そのあたりは政敵の河村名古屋市長が指摘をしている。

「全部、津田さんのせいにしている。一人悪者になるのかね」

 

 ことがここまで騒ぎになると、この「不自由展」が「反日」のプロパガンダであったことが露わになった。とてもよい傾向だ。そもそも「表現の不自由」などという高尚なものではなく、小汚い政治宣伝に他ならないものに公費などを投入すべきではなかった。萩生田文科大臣の判断は正しい。

 そのあたりは経済学者の高橋洋一氏の意見がまともだ。

《あいちトリエンナーレ中間報告書に書かれなかった「公金投入の大原則」》

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190926-00000007-jct-soci&p=2

《すべての公費は議会の承認が必要であり、そのためには国民の納得・了解が必要になってくる。それは、芸術祭への支出においても例外ではない。こうした公費の大原則について、この中間報告は考慮されておらず、公費支出は当然という立場で書かれているといわざるを得ない。》

《公金を使わなければ最大限の表現の自由が認められるべきであると考えている。仮に、今回の芸術祭が私費であれば、どんな展示をしても問題ないと思っているほどの、表現の自由信奉者だ。》

 ということなのだ。愛知県民のお金、名古屋市民のお金、そして国民の税金が、きわめて偏ったプロパガンダに使われていることが問題なのである。

表現の自由信奉者」である高橋さんが言うのだから間違いない。