昨日、仕事が終わってからJRに飛び乗って、名古屋市民会館に走った。「ロシア・ナショナル管弦楽団」の演奏を聴くためにである。
午後6時45分開演。最初の曲は『グラズノフ:組曲「中世より」作品79〜前奏曲』、これは初めて聴いた。『クラシック音楽鑑賞事典』(講談社学術文庫)にも載っていないんだもの。そもそもグラズノフって聴いたことがなかったし。クラシックに詳しい友だちに確認しても「聴いたことがない」とのことだった。
2曲目は『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23』。これは有名な曲で、ワシャもCDを持っている。このピアノを新進気鋭のピアニスト反田恭平が弾いた。彼は、以前に刈谷でそのピアノを聴いたのだが、その時から格段の進歩を遂げていた。繊細かつ大胆なピアノを堪能した。
休憩をはさんで、後半は『ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1945年版)』の演奏はたっぷり40分。緩急のある曲想で、ワシャのイメージの中では、手塚治虫の「火の鳥」が火山から生まれて、成長し、そして成鳥となって大空に羽ばたいていく姿が脳裏に映ったものである。実際には、古いロシヤ(楽団名は「ロシア」だけど通常の記載は呉智英氏の説に従い「ロシヤ」と書く)のおとぎ話で、王子と火の鳥の恋の物語と、二人が力を合わせて魔王をやっつけるという話である。
それにしても、流石はロシヤの楽団である。女性の演奏家たちに美形が多い。写真家の宮嶋茂樹さんも「ロシヤ女がサイコー」と言っているくらいだからね。第1バイオリンに美形を集めてあった。おそらくワシャが今まで見てきたオーケストラの中は、演奏はよく解らないが、美女が多いということではダントツの1位だった。
そもそもそんな不純な気持ちでコンサートに臨んではいけないのだが、聴くというよりも見るという感覚で楽しませてもらった。
ちなみに反田氏のアンコール曲は『ショパン「24の前奏曲」第24番』。楽団のアンコール曲は『道化師の踊り』だった。
その後、市民会館前のお店で、軽くお酒をいただく。あ〜楽しかった。