大阪北部地震

 昨日の大阪北部地震のことである。4人の方が亡くなられた。ご冥福を祈りたい。
 しかし、ワシャが高槻市の防災担当だったら、少なくとも9歳のお嬢ちゃんの命は失われずに済んだ。それは自信がある。新聞に拠れば、女の子が通学時に高さ3.5mに積んだブロック塀の真下に引かれた「ここを歩いて通学しましょう」というライン、高槻市では「グリーンベルト」と呼んでいるらしいが、そこを歩いていた。それはあり得ない。肩よりも高いブロック塀は危険だ。そんなことは阪神淡路大震災以来の常識と言っていい。ワシャが通学路に「グリーンベルト」を引くなら、ブロック塀、それも3.5mの断崖のようになった壁からは極力離しておく。ブロック塀は倒れる。そんなことは地震災害現場に行けば常識なのである。

 もうお一方、小学生の登校を見守る活動にゆく途中だった80歳の男性が、やはりブロック塀の下敷きになって亡くなられた。これについては男性の人となりの紹介には記事をさいているが、現場の状況がどうなっているのかが朝日新聞には載っていない。防災の観点から言えば、その状況こそ知りたいのだが、男性が家族で和食を食べにいって「おいしかった」と言っていた……なんていう記事で、アホ記者が紙面を埋めてしまうので、大切な災害情報が読者にまったく伝わらない。おそらくは亡くなられた男性よりも高いブロック塀の倒壊に巻き込まれたものと考える。

高槻市の81歳の女性はたんすの下敷になった。おそらく就寝中のことだろう。茨木市のマンションでお亡くなりになられた85歳の男性も就寝中だった。倒れてきた本棚の直撃を受けた。幅1m高さ1.8mの本棚である。本が満載だったならその重量は尋常ではなかったろう。この事故は他人ごとではない。ワシャの書斎にも同じサイズの本棚が本をギシギシに積め込んで立っている。なんの固定もしていない状況で組み立て式のボックス本棚が、パソコンを打っているワシャの左斜め前方に屹立しているのである。最上段にも本が並べてあるので2m以上の高さとなっている。これは危険だ。

 やはり本好きの妹が里帰りしたときに、ワシャの書斎・書庫(物置ともいう)を見上げて「地震が来たら即死だね」と笑って言っていたことを思い出した。
 しかし、ワシャは書斎・書庫で寝ることはない。寝室は2階にあって、そこには本棚など背の高い家具は置いていない。本は置いてありますよ。畳の上に文庫用のケースが並べてあって(只今、2階に行って本を数えています)、寝るときに読む本137冊が枕元に並べてあった。だいたいは短編小説の文庫が多い。司馬遼太郎藤沢周平夢枕獏池波正太郎山本周五郎……、これが日々入れ替わるのだが、どちらにしても枕の上にあるワシャの頭より低い位置に並んでいるから安心だ。
 でも、書斎・書庫で震度6を食らったら、一番高い位置の本棚は2.7mだから、かなり危険だ。一応は薄い雑誌を中心に並べてあるけれど、落ちてみないと判らない。

 このところ地震が多い。どうやら日本周辺のプレートの活動が活発になっているようである。皆さん、ご注意ください。