プロキシマb

 人類は兄弟を探している。
《地球に似た惑星発見、水も存在か 太陽系から4光年先》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160825-00000009-asahi-soci
 4光年か……。惑星プロキシマb、遥か天空の彼方に浮かぶ兄弟星。
 銀河系の直径が10万光年だから、それと比べれば棟長屋のお隣さんのようなものである。でも4光年。
 光が1秒間に30万キロを進む。
 300,000(キロ)×60(秒)×60(分)×24(時)×365(日)×4(年)=37兆8432億キロとなる。
 まあざっと38兆キロのかなたにある兄弟星ということになる。人類は月にまで行っている。とはいえ距離は、わずか388,400キロだから……4光年といっても、人間の感覚から考えれば無限の遠くにある。
 だから地球は宇宙の孤児と言っていい。孤児というよりも宇宙というスケールの中では、大海に漂う塵の上にわいたさらに小さなうたかたのようなもの。
 宇宙時間の中では、人間の一生など本当に泡のようなもので、瞬間に銀河系のすみの極微小な惑星に同居しているんだから、仲よくすればいいようなものなんだけれど、それができないのが人類という種の宿痾なんでしょうね。
 人類の指導者たちが、宇宙のスケールに思いを馳せることができれば争いはなくなるような気がするのだけれど、人類は人類だからなぁ。
 このあたりのことを描いた秀作コミックが星野之宣の『2001夜物語
http://bookstore.yahoo.co.jp/search?category_id=1&sort=1&keyword=2001%E5%A4%9C%E7%89%A9%E8%AA%9E
である。

 前の行の「である。」からここまでの間に30分が経過している。今、汗だくだくで、Tシャツは絞れば水が出てきそうなほどだ。おかげで体が目覚めましたぞ。
 30分の間、何をしていたかというと、『2001夜物語』を探していたんですね。引用しようと思って、書棚を探したんですが見つからない。何年か前にコミックが本棚からあふれて、ビッグバンを起こしてしまったので、その時にコミックの大移動をして4カ所ぐらいに分散収納をしてしまったのじゃ。それもみんな箱詰めをしてある。一応、物置や納戸などを確認したのだが、全部ひっくり返さないと、目標に到達することは難しい。朝の30分程度の時間ではできることではなかった。
 小さな家の本ですらカオス状態になっている。大宇宙の混沌の深さはいかばかりであろうか(なんのこっちゃ)。

 でも、すぐに本が検索できないのはよろしくない。根本的な本の整理を考えなければならないと考え始めている。
 宇宙どころの話ではなかった(泣)。