2018-12-12から1日間の記事一覧

夕ざれば雪となりけり榾(ほた)の火の 燃ゆる囲炉裏に酒をあたゝむ

夕方になって雪になった。その雪を窓越しに見上げながら、囲炉裏の木屑の火で和服の紳士がのんびりと燗をつけている。小津安二郎の歌である。 彼は酒を愛した。そして美食家でもあった。彼の映画は、北鎌倉や大船で酒を酌みながら、その構想を練った。酒が活…