長短

 昨日、大きな宴席があった。夏目漱石の『坊っちゃん』に出てくる「花晨亭」(かしんてい)のような宴だった。覚えていませんか。古賀先生、うらなり君の送別会。
 靖国神社の参道に立つ大村益次郎がうまいことを言っている。
「建前ばかりの人間が大勢集まって談義をしても なにも生まれぬ。酒の費えが増えるばかりで、厠に小便が溜まるだけだ」
 少し記憶違いがあるかもしれない(笑)。
 月曜日にも居酒屋で飲んでいたんだけど、こちらは本音で話のできる仲間だから、楽しいことといったらありゃしない。時間が過ぎていくのが惜しいくらいだった。
 昨日のは、なにしろ長かった。ようよう解放されて、家について見ればまだ9時にもなっていなかったとさ。