作家の東良美季さんの「毎日jogjob日誌」がおもしろい。
http://jogjob.exblog.jp/
「どんな平凡な日常にも見るべきモノはある」と、ご自身の身辺雑記をさらりと書いておられる。つねに優しい目線で、対象を観察している。読んでいてすがすがしい。ところが2月12日の日記がいつもと違っていた。日記に怒りがあった。
東良さん、朝、壊れた電子レンジを捨てるため、それを抱えてアパートの階段を降りていて、階段に転がっている空缶と煙草の吸殻を見つけた。「夜中だったら缶を踏んで転倒していたかもしれない」と憤る。
本当にそうだ。人のアパートの階段に、テメエの汚ねえゴミを捨てていくんじゃない。温厚な東良さんが怒るのももっともだ。缶コーヒーを買って、ふらふらと歩きながら煙草を吸い、吸い終って煙草を捨てたついでに、飲み残しの缶コーヒーも置き去りにした。そこが階段で、人が昇り降りすることは容易に想像ができるにも関わらず、平然とそういうことのできる人間はサイテーなヤツと言っていい。
そのバカに責任を取らせることはできない。東良さんは憤りながらも優しいから、どちらのゴミも拾って、自分のゴミとした。さすが。