平和ボケ

 女子中学生2人が原付を無免許で運転しているところを、パトカーに見つかった。停止を命ぜられるも逃走し、その結果、電柱に激突し運転していた方が死亡した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150111-00000037-jij-soci
 無免許、2人乗り、逃走、もうこの段階で「OUT」だろう。毎度のことながら管轄署は「現時点で追跡行為は適正だったと考えている」とのコメントを発している。交通違反をしていて、捕まりそうになったので、ずらかろうなどという輩に言い訳などする必要はない。
 もしその2人が原付バイクに爆弾を積んでいるテロリストだったらどうするのか。冗談でも笑い事でもない。これからはそういう可能性だって出てくる。花の都パリではすでに警官が自動小銃武装している。おそらく正体不明のバイクが(たとえそれが中学生の運転だと判っても)停止命令を無視して走り続ければ、パリの警官は容赦しないだろう。殺らなければ、こちらが殺られてしまうのだ。
 日本は、交通法規を無視して自爆する連中になぜか同情的だ。万引きをして逃走中に降りた遮断機をこえて線路内に侵入し、列車にはねられた窃盗犯を擁護し、追跡した警官と通報した書店主を責める……妙な国ですな。それが万引き自爆程度なら、まだ一般市民に被害が及ばないからいいですよ。でもね、世界は小さくなっている。昨日、ロンドンで起きていることが、明日、東京で起きないとは言い切れない。
 
 昨日、某所で評論家の呉智英さんの論語講座が開催された。年明け早々というのに会場は立錐の余地もないほど盛況だった。名古屋で開催される呉さんのコアなファンの上級者講座ではなく一般の人が対象の入門編だったので、どうなるんだろうと思って聴いていたが、さすが呉さん、一般の人にも理解できるように余談をふんだんに挟み込みながら会場の雰囲気を掌握していく。一癖も二癖もあるクレーマーの顔も見当たったが、その人たちが神妙に呉さんの話にうなづいているのには笑えた。人は変われば変わるものなんだ。まぁ実際にめちゃめちゃおもしろい講義だったから当然といえば当然なんだけどね。
 そもそも「論語」を語るのに、現代の地政学から入っていく講義って珍しいと思う。戦後の中ソ関係、呉先生は「支那ソ連」と言われたが、そのあたりの話から始まって、これからの日本と支那がどうなるのかというようなところまで及んでいく。それがきっちりと「論語」につながっていくから凄い。
 ワシャは、ワシャと自称しているが、呉さんの話者としてのレベルはエベレストだね。呉さんに比べるとワシャは三ヶ根山くらいか(トホホ)。三ヶ根山って、三河の人なら知っている320mくらいの小さな山でんねん。え!もっと小さいですか(笑)。