鉄のTOKIO?

「鉄のTOKIO」じゃなかった。「鉄のSMAP」だっけ?違うな。「鉄の嵐」でもないし、ああ、思い出した「鉄の暴風」だった。
http://www.asahi.com/politics/update/0623/TKY200906230352.html
 首相が阿呆だから、国民の一人であるワシャまでアホになってきましたぞ。どうしてこの首相は、知ったかぶりをするのだろう。人は知らないことがたくさんあるものなのだ。司馬遼太郎立花隆じゃないんだから、森羅万象がその小さなおつむに収まるわけがないでしょ。どうして簡単に馬脚を現してしまうようなにわか情報のひけらかしをわざわざするんだろう。素直に知っていることだけを口にすればいいのに、無理をして知識のあるところを見せようとする麻生首相が哀れに見えて仕方がない。
 ワシャは麻生さんのように日本を代表するような偉人ではない。でもね、「鉄の暴風」は知っていた(ちょっと自慢している)。残念ながら戦後まもなく出版された『沖縄戦記 鉄の暴風』(沖縄タイムス社)は読んだことがないが、例えば、中野好夫新崎盛暉『沖縄問題二十年』(岩波新書)にも引用されているし、なんてったって麻生さんのお得意なマンガで、小林よしのり『沖縄論』(小学館)なんかにも「鉄の暴風」は出てくる。けっして「鉄の嵐」ではなく(笑)。
論語』為政編にこうある(論語塾が役に立ちましたぞ。呉先生)。
「なんじにこれを知ることを誨(おし)えんか。これを知るをこれを知るとなし、知らざるを知らずとなせ。これ知るなり。」
 孔子先生が弟子に言った言葉である。
「知ったことを知ったこととし、知らないことは知らないこととする、それが知るということだ」
 孔子先生、至極真っ当なことを言っている。
 でも、麻生さんは、知らないことを知っていたことにして知ったかぶりをする。知らない漢字も読めるふりをして平然と誤読してしまう。この人、68年の人生をこんな風にごまかしながら生きてきたんだね。
 愚物を戴くと国が滅びると言われるが、ホントにこの閉塞状況をどうにかしないと日本国は沈没しまっせ。

 夕べ、刈谷市で読書会。課題図書は、秋道智彌『クジラは誰のものか』(ちくま新書)だった。でね、今回はすごいスペシャルゲストが参加した。だが、そのスペシャルゲストが誰なのかは秘密なのだった。むふふふふ……

※「週刊新潮」6月26日号
「屋号の探検」で三好弥(安城市)の記事。