蕎麦の話

 昨日、ワシャの職場を2人の方が訪なってくれた。年度替りなので、本来はこちらからごあいさつに伺うのが筋なのだが、先を取られてしまった格好だ(謝)。
 小一時間、話をした。その中で、蕎麦の話題が出た。そのかたは、蕎麦をまずなにもつけずに食されると言われる。おおお、かなりの「通」ですぞ。お話をうかがうと、ううむ、あちこちに食べ歩いておられる。信州の白馬に美味しい蕎麦屋があるとのこと、これはまた詳しい話を教えてもらおうっと。
 ワシャのほうは、このあいだ上京したときに立ち寄った「室町砂場」を紹介した。
http://loco.yahoo.co.jp/place/8d3ceea0b225a47dd42a484b5902e1af32521c5b/
 ここです。新日本橋駅の北西、神田駅の南にある。ここが美味い。
 2013年2月21日の日記
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130221
で、作家の池波正太郎や、江戸風俗研究家の杉浦日向子が「室町砂場」を高く評価していることを書いた。太野祺郎『蕎麦万華鏡』(展望社)にも「室町砂場」が取り上げられている。
 これだけ有名店にも関わらず、店は気取らず入りやすい。ごく普通のおばちゃんたちが、昼日中からお銚子を傾けていたりする。前回は、午後から予定があったので酒は飲まなかったけれど、時間があれば、庭から差し込む午後の日差しのなかでほろほろと酔いたいものだ。
 通人だった映画監督の山本嘉次郎がこんなことを言っている。
「そばが、酒の友として好ましいのは、ダシ汁の付け加減で、自分で味を濃くも淡くもできるところにある。もちろん、そばの香り、そばの味も酒によく合う。だから、酒のサカナとしては、もり、ざるが適している」
 ううむ、朝からこんなことを書いていたら、ざるそばで熱燗をキューッとやりたくなってしまいましたぞ。残念ながら、今から仕事だけど(泣)。