なにがいけなかったのか?

京都府亀岡市で悲惨な事故が起きた。なんともやりきれぬ思いだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20120423-00000043-nnn-soci
 一番悪いのは、事故を起こした18歳のガキである。無免許で、居眠りをして事故を起こしている。弁解の余地はなく一生をもって罪の償いをしろ。同乗していた2人のガキも同様である。3人で死ぬまで、その責を抱え続けなければならない。
 さて、2番目に悪いのは誰だろう。ワシャは京都県警ではないかと思っている。県警には交通部というところがあって、そこでは道路の交通規制をつかさどる部署がある。ここの動きが鈍かったというか、現場を把握していなかったのではないか。
 今回の事故を起こした道路は狭かった。狭かったが、走りづらいほど狭くはなかった。通常は相互通行が可能だが、近くの小学校に通う児童が通る時間帯だけ、一方通行にしている。それに道路の両側には申し訳程度に歩行スペースを色塗りして分けてある。これらは、急ぐドライバーとしてみれば好都合だ。むしろ相互通行のほうが狭い道路ゆえに対向車が来るたびに減速をしなければならない。だから、スピードを控えめにする傾向が高い。色が塗ってないほうが、歩車道境界が不明確な分だけ緊張を強いられるのでスピードを抑えてしまう。交通安全上やったことが裏目に出てしまう典型と言っていい。
 さて、3番目は……京都府である。この道は「府道402号」で京都府の管理下にある。府道にも関わらず、用地買収して道路幅員を拡げようという意思が見受けられない。道路いっぱいに家屋が連担しているので、ここは歩道用にちょいちょいと色を塗ってアリバイにしておこう、という姑息な意図が見える。あるいは、子供たちの安全を考えるなら、両側に申し訳程度に細々と歩行者用の線を引くのではなく、片側に集めて倍の幅員で歩道を確保し、ガードレールでも立てればいい話じゃないか。これをやっていれば、この事故はここまで悲惨な結果にはならなかった。