ハガキが届きました

 参院選が公示されてから1週間。参議院なので選挙区も県全域なので、候補者たちも田舎を走っている場合ではない。都会に重点を置かなければならないからね。だから三河の田園地帯には姿を見せてくれない。静かでいいんだけどね(笑)。

 でも、ハガキは時々届いている。大爆笑だったのが日本共産党からのハガキである。女性の委員長の笑顔が表面に、裏面には西瓜の絵と「一緒に願いをかなえる夏にしませんか。ぜひ日本共産党への支持を広げてください」というメッセージ。

 あれれれれ?ワシャは小さな自治体レベルではあるけれど、バリバリの「保守」であることは有名だ。数年前に縁あって保守系候補者の支援で街宣車の上に立って応援演説もしたことがある。その時には左翼系の候補者のことを強い口調で糾弾し、左翼思想について悪口雑言を並びたてていたら、横に立っている候補者から「ワルシャワさん、あまり強い発言は・・・」と止められてしまった。

 この日記にも書いているが学生時代から共産主義思想が嫌いで、民青や共産党の連中とは何度も諍いを起こしていたからね。

 その天敵ともいえるワシャに「西瓜のハガキ」を送ってくるとは?しばし考えておりました。そしてようやく思い出したわい。

 某市議会のことである。保守系会派が過半数を占めている議会で、議長、副議長もその会派から出していて、執行部もそこに話をしておけば議案は100%通過するという、市長にしてみればありがたい議会なのである。

 もともと地方の保守議員で思想信条が確立されている者などついぞ見たためしがない。保守言論人の葦津珍彦も福田恒存西部邁も知らなかった。「司馬遼太郎すら読んだことがない」と言われた日には、椅子から転げ落ちましたぞ。

 彼らの頭にあるのは、地元のドブさらいとか、草刈りの話ばかりで、まぁそれはそれで地域住民にとっては大切なことなので、善いと言えば善いのかもしれません。

 なにしろ上部団体の自民党が、今や立憲民主よりも左傾政党に成り下がってしまっているから、末端の木っ端議員あたりは保守を語れないのかもね。

 それでね、けっこう全市的な大きな問題についての質問をその保守系議員のところに持って行ったんですわ。バカぞろいの保守系の中でもわりと出来そうに見えた議員だったんですが、そいつがビビリやあがって「ワルシャワさん、こんな質問はできましぇん」と断りやがった。

 でもね、問題が喫緊で市民生活に直接影響の出る話だったから、どうしても議会で取り上げたいというか、市民に公表しておかなければいけない話だと思って、共産党議員を訪ねたのだった。この議員、歴代の共産党議員の中でも群を抜いてモノがいい人である。ワシャはある時に「共産党でなければ市長になってもらいたい」と言ったくらいの人物である。

 相談したら、原稿を読み込んですぐに「いいですよ」と応諾してくれた。

ワルシャワさんとは思想信条こそ違いますが、市民のためになることならやらせていただきます」ということになった。おそらくその時に名簿に登載されたかなぁ(笑)。

 さて、もう1枚だけ紹介しておきたい。

 ある宗教団体系候補のハガキが舞い込んだ。それこそ共産党より縁のない政党、むしろ共産党より嫌いな政党だった。なんでワシャの住所がそこに流れているのだろう?

 表の推薦者の名前を見て合点がいった。

自由民主党総裁」、「自由民主党愛知県支部連合会会長」・・・末尾に自民党の県会議員の名前が記載してあり、「ああここから宗教政党に名簿が渡ったか」と納得したものである。

 えええ!ちょっと待てよ。

 自民党は愛知選挙区から候補者を立てているよね。このハガキで石破首相や丹羽代議士が応援する宗教団体系に投票すると、自民系の候補者の票が減るんじゃないの?

 てめえ達の仲間を見捨てていいのか、本来なら「同じ選挙区に我々の仲間がいますので推薦を辞退します」ってのが筋じゃないのかい?

 ゲルゲ~ル、大丈夫か?