モノの見えぬ人々 その1

 今朝の朝刊に全面広告が出ている。「ミサイルより復興支援を」「9条・25条実現」とでかでかと書き、6754人分の名前が4ポイント(1ミリ角)の活字で列記してある。この名前は一部が白く浮き出て、それが「殺すな」と読めるようにデザインされている。
 この「意見広告」を見て、いくつか面白いことを見つけたので書きおく。

 まず、右肩の目立つところに「この意見広告は、いかなる政党・政治団体にも属さない市民による運動です。」とある。それは少し違うのではないか。全国の「9条原理主義者」の皆さんが名前を連ねておられる。確かに政党や政治団体に所属していないかもしれないが、皆さん、ばりばりのサヨクですよね。じっくり名前を探すといろいろな方々が見えてきて、けっこう暇つぶしにはなりますぞ。
 例えばね、筋金入り極左加藤登紀子さんの名前もある。死刑制度絶対反対の中山千夏さんとか、怠け者の浮浪者を都心に集めて「生活保護で甘い汁を吸いましょう」と喧伝した湯浅誠さんも名を連ねる。
 およよ、戦後の教育を荒廃させ続けてきた「日教組」のセクトの皆さんも、やっぱり連名しているんだね。
 おいおい「反天皇制運動連絡会」などという物騒な組織も入っている。大丈夫かいな、この意見広告は……。
反天皇制」を叫ぶこの人たちには日本に天皇制のある素晴らしさは見えないのだろう。極めて異形のイデオロギーに煮詰まってしまった人たちなので何を言っても聞く耳を持たない。しかし、この現実はどう見るのかな。

 今回の東日本大震災に対しての天皇皇后両陛下が示された慈愛である。被災地を訪れて被災者に一言一言お声を掛けられる両陛下を見て、この人たちは何も感じないのだろうか?
 京都産業大学の所教授が大震災にまつわる両陛下のこんなエピソードを話している。
(下に続く)