引き続き、モノの見えぬ人に言う

 ワシャはこのところちと忙しい。1日16時間労働4時間睡眠に甘んじている。でも、阿呆な連中は見逃すことができないので、この日記を書いている。
 昨日の朝日新聞にでかでかと載った「意見広告」について今日も言う。仕事の合間に4ポイントの小さな活字を追っているとまたまた有名人を発見した。同姓同名ということもあるから間違っていたらごめんなさいだけど、有名税と思ってあきらめてね。
 石川文洋(報道カメラマン)、上野千鶴子社会学者)、鎌田慧(ジャーナリスト)、岸恵子(女優)、小林亜星(作曲家)、澤地久枝(作家)、ジェームス三木(脚本家)などのお歴々である。中に知人の名前も見つけてしまってちょいと驚いた。
 名簿の「し」のあたりには、「週刊金曜日」を読む会だの、応援する会だのがずらずらと名を連ねている。もちろん「週刊金曜日」を読むのは構わない。「前衛」でもいいし「朝日新聞」でもいいだろう。でもね、そういうものと並行して「正論」、「WiLL」、「産経新聞」なども読んでおかなければいけない(これはこれで両側に極端であるが)。情報が一辺倒になることを避けるのは客観的に物事を見るための基本中の基本だと思う。

 さて、突っ込みどころ満載の「意見」についてである。意見の第6を以下に映す。
《■領土問題は軍拡では解決しません
 北方領土尖閣諸島竹島などの問題で「軍備を強化しなければ相手になめられる」というのは、弱肉強食の帝国主義時代の考え方です。領土問題は、そこを生活圏とする住民の意見を尊重した粘り強い話し合いと妥協によって解決すべきです。領土問題を口実に軍備を拡大しても、私たちの暮らしが苦しくなるだけで、何も得ることはありません。》
 自衛隊がある程度の防衛力を持ったほうがいいと考える人の中で、ちゃんとしたリテラシーを持っている人は「なめられるから軍事力を」などと考えている人はいない。軽薄右翼の中にはそんなのが混じっているのかもしれないが、多くの賢者が、周辺の国家とのバランスを計算して、外交上の不利益を被らない程度の装備はするべきだ考えている。
《弱肉強食の帝国主義時代の考え方》と言うが、サヨクの皆さんは認識を改めたほうがいい。今が「帝国主義の時代」だということを……。
 膨張を続ける支那中国がチベットやでウイグルで行っていることは「帝国主義」以外のなにものでもない。南シナ海東シナ海で海洋権益をあさっているのも間違いなく「帝国主義」である。
 お歴々の皆さん、現実を見ようよ。