モノの見えぬ人々 その2

(上から続く)
 3月11日に皇居にボランティアの方々が全国から集まって清掃活動をしていたそうだ。午後2時ごろに清掃が終わって、陛下がねぎらいの御言葉を掛けられた。その後、解散になって、ボランティアの皆さんは皇居から退出をしようとしたその時、あの大震災が起きた。天皇陛下は皇居を出て行ったばかりのボランティアの方々を心配し、すぐに侍従に安否の確認をさせた。そして全員が無事であるという報告をきいて、次に全国から来ていることに思いを馳せられて、「この状況では公共交通機関が乱れるであろう。東京に留まることになると今夜の宿舎にも困ることになる。皇居内のどこか皆さんに宿舎として提供できるところはないか?」と御命じになられた。
 侍従は、すぐに大きな広間を用意した。そして70名のボランティアの 方々を呼び戻してそこを一夜の宿としたのである。
 もちろん3.11の夜の都心の大混乱は周知のとおりである。田舎から奉仕の清掃にやってきた皆さんが寒空の東京で立ち尽くすことは目に見えていた。この苦役を陛下が救われた。
 そして、翌朝の午前7時45分のことである。睡眠を妨げず、かつ遅くもなくという絶妙の時間に、皇后陛下が仮の宿舎にお渡りになり、ボランティアの方々にねぎらいの御言葉を掛けられた。「満足な寝具もない状況でよく寝られましたか」とか言われたんでしょうね。
 また、被災地で両陛下にお声を掛けられて、涙する被災者の姿をどう見る。日本国民の大多数が天皇という支柱を大切にしていることをどう見る。
こういう現実を見ても「打倒!天皇制」という危地害どもはどうしようもない。こんなのを並べていて、これで「いかなる政党・政治団体に属さない」と言われてもねぇ。
 はっきり言えば「日本売国党」の皆々様ではありませんか。
(下に続く)