隼たちの歓待に目が痛くなった その1

 夕方から知人に誘われて小牧に出かけていた。金山から地下鉄と名鉄小牧線を乗り継いで春日井市の西のはずれにある牛山駅まで行く。もちろん小牧には何度も来たことがある。だが、名鉄小牧線を使ったのは初めてだった。市営地下鉄と名鉄のチケットが一緒に買えるとは知らなかった。
 牛山駅を降りて、住宅街の小路を歩くこと5分。まもなく航空自衛隊小牧基地の正門が見えてくる。今日は、平成22年度の小牧基地納涼祭の日だったんですね。
 
 航空自衛隊小牧基地には第1航空輸送隊などが展開する。第1航空輸送隊は隷下に第401飛行隊、第404飛行隊を従えている。イラク復興支援で航空自衛隊C−130Hが活躍したのを記憶していますか。イラクに派遣された兵員は小牧基地所属の隼たちだった。
 
 正門を通過して150mほど歩くと納涼祭の会場がある。普段は駐車場にでも使っているのだろう。かなり広いスペースの中央に舞台が設えてあり、その周囲を囲むようにテントが数十もあっただろうか、そこで来場者のために冷たいビールやウーロン茶などが用意されている。もちろん有料でいただきました。
 接待はすべて現役自衛官が制服ではなくハッピに着替えてがんばっている。大人たちの飲み物は足りているか、子供たちは楽しんでいるか。自衛隊は市民に理解をしてもらおうと努力をしている。その存在すら認めない連中がいるというのは憤りを通り越して悲しさすら覚える。
 基地指令は浴衣姿で、来場者たちに挨拶して回っている。小牧基地の司令といえば空将補、将軍ですぞ。地域の住民に、自衛隊の支援者に気を使っているのがよくわかる。それにしても空将補は格好よかったなぁ。すらりと背が高い。小ぶりの顔に、猛禽類の鋭さを持っている。ある意味で田母神さんや阿久根市長と類似した雰囲気を感じる。やはり軍人なのである。ワシャらのような脆弱な文官ではない。武官なのである。命を的に国を守る防人たちなのだ。
(下に続く)