霞が関の計画

 この記事を見てくだされ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000049-jij-pol
 2001年に経済産業省が策定した「低公害車開発普及アクションプラン」で2010年までに50000台の燃料電池車を普及させるという目標を立てたのだが、現状では42台しか走っていないんだとさ。割りかえすのもなんだけれど、42÷50000=0.00084って0.084%……
 ppmで表すのがいいのかどうか分からないが、0.084%は840ppmということで、ううむ、大気中の二酸化炭素量(380ppm)よりは多いようだ。なんだか段々分かり難くなっちまいましたが、なにしろわずかな割合でしかないということですな。
 この840ppmのために経済産業省は197億円の予算を投入している。総務省は「多額の予算投入に見合う普及台数となっていない」と指摘しているが、技術開発費と考えればべらぼうに多い予算投入とも思えない。むしろ問題なのは、技術開発費の多寡ではなく、経済産業省の見込みの甘さにある。これがその「アクションプラン」だが、
http://www.meti.go.jp/policy/automobile/LEV/AP.htm
確かに「3.低公害車の普及目標」に「2010年度において5万台の普及を図る」と書いてある。何を根拠にしてこの数値をはじき出したのかまったく解らないが、いい加減な普及目標であることは間違いない。こんな杜撰なアクションプランは、住民の目が近くで光っている地方自治体では絶対に通用しませんぞ。
 総務省の勧告に対して、経済産業省は成果を強調している。
「技術開発は着実に進んでおり、各自動車メーカーは2015年から売り出す予定」って、嘘つけ。