地方自治体で考えると、債務が50%を超えるような財政状況では、ほとんどまともな予算組みなど不可能だ。あらゆる歳出をぎりぎりまで切りこんで、職員給与をカットして、必死の予算編成をを強いられる。
それに比べて、国というのは気楽な稼業でやんすね。
凍結されていたはずの新幹線3区間(北海道、北陸、長崎)がいつの間にか復活して、3兆1000億円の総事業費が認められた。
歳出予算の半分が借金という行政が、そんなことをしている場合か。東北の復興の目途すら立っていないのに、「整備新幹線」などという経済効果が見込めない巨額な投資をする余裕があるのだろうか。
北海道の高橋はるみ知事は、手放しで喜んでいるようだが、自分の底の浅さを露呈するばかりだから止した方がいい。知事とはいえ、我田引水な事業を進めればいいというものではないわさ。
国土交通省の幹部は「計算上は採算性がある」という。今まで、国交省の役人がはじいた計算で中っていたものがあっただろうか。ない!
普通の地方自治体のように、地に足の着いた予算編成をしないと、この国は、夕張になる。間違いなく……。