志のある人は必ずいる その2

(上から続く)
 ペラペラと口先ばかりがよく回る仙谷を見るにつけ、死ぬまで言い訳を続けた牟田口がオーバーラップし、この国の明日に絶望をしかけていた。その集団が亡びるとき、必ずトップに牟田口のような口舌の徒、夜郎自大な人物が現れる。日本という集団にとっての牟田口は仙谷で、日本のことを中国の属国と思っているこの男が、いずれインパールのような大敗北を喫し、旗下の将兵(国民)を地獄に突き落とすはずだった。
 しかし、平成にも今村さんはいた。国会で仙谷に「お前、そんなことを言っていると首にするぞ」と恫喝されたキャリアの古賀茂明さんである。
経済産業省大臣官房付の古賀茂明(53)は、雑誌に「民主党の政治主導は看板倒れ」「天下り根絶の原点に戻れ」と主張する論文を発表、参考人として呼ばれた10月15日(2010年)の参院予算委員会でも政府方針を批判した。》
 バカに脅されても古賀さんは引っ込まなかった。骨のある官僚がいるではないですか。古賀さんは日本の小さな希望だ。
 それに対して権力でゴリゴリと恫喝する仙谷は卑怯者である。尖閣諸島の一連の事件についても、すべて那覇地検のせいにするところなんかも、牟田口廉也そのものではないか。
 古賀さんは、年内にも仙谷から「クビ」を言い渡され、霞が関を去ることになるだろう。仙谷は権力を行使し「ざまあみろ」とせいせいするのだろうが、どっこい、そうは問屋が卸すものか。古賀さんを霞が関から追い出すということは虎を野に放つようなものだということをこの平成の愚将仙谷に思い知らせてやろう。
(下に続く)