奇蹟

 今週の18日にイベントを控えているので残業が続いている。ストレスもずいぶんとたまってきたので、深夜、古本店に立ち寄った。この店は1ヶ月ぶりだ。書棚を点検していると、司馬遼太郎『歴史と小説』(河出書房新社)が100円コーナーにあった。まだ新しい。もちろん手に取る。司馬さんの著書はほとんど持っているが、この本については記憶が曖昧だった。なにせ司馬さん、『歴史と○○』という題名だけでも9冊もあるんだからね。
 それでも100円なのでかぶってもいいと思い購入したのだが、家に帰り司馬書棚を確認してびっくらこいた。ワシャは360冊の司馬本を持っているがその中に数冊だけない本がある。『歴史と小説』はその中の1冊だった。
 いやー、こんなこともあるんですな。
 結局、昨夜は10冊を購入した。値札を見るとどの本も「2006.12」「2007.01」とスタンプがあったのでこの1ヵ月に書棚に並んだことがわかる。そうだよね、1ヶ月前に来た時にはこの本たちはなかったもの。
 ざっと目を通したが、井上靖『わが人生観』(大和出版)、向田邦子『眠る盃』(講談社文庫)は拾いものでしたぞ。その他に森繁久弥のエッセイ集を2冊、単行本3冊、新書を2冊購入してストレスを解消したのだった。めでたしめでたし。