本が増える

 10月17日の日記を「お公家様」というタイトルで書いた。その時に公家の生態というか、何者であったのかということを腹に落としたくて、何冊かの本を書庫から引っ張り出してきた。

保立道久『平安王朝』(岩波新書

渡辺実大鏡の人びと』(中公新書

池田亀鑑『平安朝の生活と文学』(角川文庫)

北村優季平安京の災害史』(吉川弘文館

 などです。

 でもね、この程度しかない。ワシャの書庫をもってしても(高慢アホ)、平安後期の公家の生態を扱った書籍は少ない。

 平安時代の文学は『源氏物語』を初めとして山ほどある。平安仏教についても空海最澄などなどこれもたくさん蔵している。

 平安末期の武士の台頭以降は、戦乱好きのワルシャワですから、『平家物語』からその関連文献以降、鎌倉幕府の成立、元寇南北朝の動乱応仁の乱以降の戦国時代と、それこそ現在にいたるまで資料に埋もれている状態なのだが、平安にのほほんと生きた公家に興味がなかったので、その関連本が極端に少ない。

 そんなことだから、どうしても確認をしておきたかったのが、司馬遼太郎の『上方(ぜいろく)武士道』(春陽文庫)なんですね。安公家(やすくげ/身分の低い公家)の次男坊が1万両でその血筋を商人に売られるところから始まる。公家の有り様がおもしろおかしく描かれているので、ちょいと見ておきたかった。

 しかし、これが書棚にないんですわ。ワシャは司馬作品を1カ所に集めている。ざっと6段の書棚3本に、小説・エッセイ・対談などが犇めく。そこに『上方武士道』が見つからないんです。寝室にも司馬本を持ち込んでいるので、そちらも探したんだけど、なかった。

 結局、17日の日記は『上方武士道』を読まないまま書いたものである。

 

 あったはずなんだけどなぁ・・・なにしろ悔しいので、駅前の本屋やブックオフ、ブックマーケットなどを回って『上方武士道』を探しましたぞ。4件目のブックオフでようやく見つけて、ホッと安堵のため息を吐いたものである。

 家へ急いで帰って、司馬棚へ突っ込もうとすると、足元に堆積する本の中から一所懸命に主張をする本があるではあ~りませんか。よく見れば!

『上方武士道』が笑っていたのでした。

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 こうして我が家の書庫には日々書籍が増殖していくのであった。1冊は寝室専用にしようっと。