逆上する者ども その1

 所用で某市役所に出かけた。カウンターで知己の職員と話をしていると、背後から罵声が上がった。最前から背中合わせのカウンターで土地買収の話で初老のオッサンが職員とすったもんだしているのはわかっていた。どうやらついに切れたらしい。オッサン、カウンターをドンドンと叩きながら喚きまくる。
ワシャ「たいへんだね」
知己「ここんとこ連日なんですよ。今日も朝から来てもう3時間も窓口でごねてます」
ワシャ「暇なおっさんだな」
知己「公務員は反論や反撃をしないから図に乗って言いたい放題なんです。本人もストレス解消に来ていると公言しています」
ワシャ「言い返さなきゃ」
知己「そんな根性は公務員にありませんよ」
ワシャ「じゃぁあなたが言いなさいよ」
知己「とんでもない。今度は私が標的になっちゃうじゃないですか」
 オッサン、対応している職員に止めどなく罵声を叩きつけまくっている。先日もクレーマーに公務員が殺されたところだ。
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20060827
あの対応している職員のストレスはかなり大きいぞ。血管が切れないことを祈りたい。

 今朝の朝日新聞1面に『児童の校内暴力最多2000件』という記事がある。公立小で昨年度対教師の一定水準以上の暴力事件が前年比38%増、464件もあったんだとさ。小学生である。まだこの間までパンパースをしていたようなクソガキですぞ。こいつらが教師に逆らい、詰り、暴力を振るいはじめるのである。
 この記事も前述した役所の窓口の一件も同根のものだろう。要は公務員とか教員が事勿れ主義に陥り、暴走するクレーマーやクソガキを制止できなくなっているのである。
(下に続きます)