地方の夜明けは遠い

 この秋に東海の某市で市長が交代する。現役が引退して市議会議員がその後継になるのだという。まぁよくある話ではある。ただね、やっぱりこういったところに名乗りをあげるのは市長にしたい人ではなくて、市長になりたい人なんだね。野望ばかりで偉くなりたい人だから、まちづくりなんてこれっぽっちも考えていない。議会活動ももっぱら自分が市長になったときのための根回しばかりに終始しているから、ちっとも建設的な意見は言わない。社会的地位があって、それなりの収入があって、そこそこの学力(中学校レベル)があって、声がでかくて、ちんけな野望があるだけの男という首長が全国にいかに多いことか。
 そしてこういった無能首長を生み出す温床となっているのが、国政では屁もこけないような無能議員であることが多い。やつらは国では小さくなっているが地方に来るとちょいとしたフィクサーに変身する。○○市の政界(といってもよったような親父がぞろぞろと集まっているだけの場末の酒場のような政界)に君臨して、「お前は次の市長だ。お前は県議で我慢しろ。おまえはあと2期辛抱しろ・・・」と、チビ角栄にでもなったつもりでご託宣あそばすのである。
 昨日の続きではないが、森喜朗を筆頭にそんな議員が全国津々浦々蔓延っている以上、日本の明日はまだこないと思ったほうがいい。