外国人があふれていないか その2

 40年ほど昔のことである。私の町にブラウンの髪をした白人女性が住んでいた。当時は外人がめずらしく、近所のガキ(私です)がその家の周りをうろうろしていた。老婦人は、垣根ごしに洟をたらしたガキを見つけると、にっこりと笑いかけてくれた。その老婦人は近くの市場にもちょくちょく買い物にきていた。日本語がはなせたんだろうな、近所の奥さん連中と楽しそうに井戸端会議をしているところを何度か見たことがある。彼女は小さな町にしっかりと溶けこんでいた。そう、彼女のように良識ある外国の人となら、共存してゆくことは可能なのである。
 残念ながら、最近は、ややモラルに欠けた外国人(かなり抑えた言い方ですが)が増加傾向にある。国際交流とかグローバル化と簡単に言うけれど、そういったリスクも背負っているということを良識ある日本人は忘れてはいけない。