地方版考

 朝日新聞ネタを2日連続で書くのは、さすがに躊躇(ためら)われたが、あまりにもお粗末なので言っておきたい。

 今朝の朝日新聞地方版、ワシャの住んでいるあたりでは「三河版」という紙面だ。全国どこでもそうだろうが「地方版」は、その地域のネタを並べて、「このあたりではこんなニュースがありますよ」と、地域住民に話題を提供する。

 それが、本日の「三河版」は、紙面の半分が「三谷幸喜のありふれた生活」という連載エッセーで埋められている。こんなケースは初めてだった。三河のニュースは右下の小さな枠で豊橋ネタと豊田ネタ、残りは名古屋のネタだった。

 今朝の中日新聞と比較してみよう。中日は「西三河版」で2面を埋める。安城ネタが2つ、碧南ネタ2つ、西尾ネタ、高浜ネタ、知立ネタが1本ずつ。とくに安城ネタの「安城ビアフェスタ」というイベントのニュースと、高浜の「絵本作家の個展」の話題が大きく取り上げられていた。さらに「県内版」が2面とってあって、田原市豊田市岡崎市のニュースが誌面を賑わしている。さすが地方紙。その取材力は大したものだ。それに比べて朝日新聞の「地方版」のお粗末なことよ(泣)。

 ワシャの近所は高齢者が多い。だから新聞を取っている家が大半なのだが、朝日新聞を取っているのはワシャん家(ち)だけですね。そりゃそうでしょ、地域ネタの量に8倍の差があるんだから。高齢者にすれば情報のない朝日新聞ではまったく役に立たないということですな。

 これはけっこうヤバい話で、左傾化著しいこともあるのだが、朝日・毎日・日経などの全国新聞が、地方から撤退を余儀なくされている主要因は、地域ネタ軽視にあるのではないか。主義主張ばかりを展開させる機関紙に陥ることなく、足しげく取材を重ねて、地方自治体職員などとも親睦を深めて情報を収集する。これが重要だ。

 ワシャの知っている自治体、どことは言いませんよ(笑)、ここに出入りしていた朝日新聞の記者のモノが悪かった。左翼活動家丸出しで、上から目線で「取材してやる」という態度がドロドロとこぼれていた。それじゃダメじゃん