エロジジイから道州制

 岐阜県岐南町(人口2万6千人、面積7.91㎢)のセクハラ首長のニュースの追伸である。

《99件のセクハラ行為認定で辞職した岐南町長が「ひきょうだ」と捨て台詞…最後まで反論続け調査費全額負担も拒否》

https://news.yahoo.co.jp/articles/4ff70db2c7dcb4ae4c1cc9da83b436ef67c4b12f

 いろいろNETに話題を提供してくれた爺様だったが、言っていること、やっていることが支離滅裂。まぁこのエロ爺さんのやってきたことは、通常の非常識な首長の限度を超えている。これがばれた時点で、何も語らずに頭を垂れて、去っていくのが矜持というものであろう。

 それを「私らの時代は、頑張った、よくできた子には頭をなでてもらったという経緯がある。皆さんは若いからわかりませんが、そういうつもりで、頑張っているねとやった」とか「多少、ボタンのかけ違いがあったかもしれないが、ここぞとばかりに言ってくる。自分の名前を出さない。これはひきょうだ」と憤懣をぶちまけたが、「私らの時代」って、いつの時代だよ?今は令和で、あんた令和になってからの町長ではないのか?

 セクハラを告発した人たちに「自分の名前を出さない。これはひきょうだ」と言っている。ジイサン、アンタのやってきたことを客観的に振り返ってからモノを言いなよ。小さいとはいえ、一国一城の主である町長、小さい町とはいえ町議会議員を7期も務めた煩さ方に、役場の部下が実名で告発できるかどうか、その皺のない脳味噌でよ~く考えてごらん。

 ここからは少し視点を変える。

 こういう問題が起きるのは基本的に自治体が小さ過ぎるからと言ってもいい。岐南町を例にとれば、西三河岡崎市豊田市には、岐南町より人口も面積も大きい自治会があるし、両市より規模の小さい刈谷市安城市にだって、同程度の人口・面積をもつ町内会が存在する。岐南町、それっぱかりの規模で一国一城を維持していくのは、大きな財政的裏付けを持っているのかもしれないが、人材的にはやはり限界があるだろう。

 もちろん小規模な自治体でも優秀な首長は存在する。反対に1億人のを超える国家でも盆暗のトップが反っくり返っているということもある(泣)。

 まぁ国会議員や県会議員が下着のネーチャンのパンティーに札をねじ込んで喜んでいるような政治風土だから、時代錯誤のセクハラ町長も出てくるか(嘆息)。

 国まで話を飛ばすと、焦点がボケてしまうので、自治体に話を戻すと、このところ表に出てくる自治体トップのセクハラ、パワハラなどが小規模自治体からのことが多い。要は、ある程度の行政規模があると、いろいろな思想の職員がいるし、思考力も首長を上回る存在も多くなる。とくに首長との間に縁故などに左右されない距離が取れることも大きい。だからボケチンでも川勝知事や大村知事はそんなことをやらないでしょ。

 はっきり言う。岐南町は隣接する40万都市の岐阜市に合併すればいい。そうすれば、昭和のエロジジイなどに行政を委ねなくとも済む。

 議会のほうも令和3年の町議会選挙は無投票だった。そもそもなり手がない。一町内会程度の面積では、議員の担うことがないのだ。面積から言うと90m四角くらいが担当で、そんなもの組長の仕事範囲ですぞ。

 まあいいや、それでもその時に無投票で10人の議員が誕生して、一人がエロ町長と刺し違えて辞職し、現在は9人が頑張っている。しかし、繰り返すが小さな町に独立した行政、議会が必要なのだろうか?

 

 令和の市町村合併、令和の道州制を考えているワルシャワはいろいろ考えるのでした。