襟を正せ

 首長、議員、そしてボンクラ首長を支える副市長、副町長。彼らにとっては厳しい時代が来たのではないか?

《職員の4割が「市議からハラスメント受けた」 内容の最多は”理不尽な要求” 徳島・小松島市

https://news.yahoo.co.jp/articles/005e87a1b3f356faa84e78effb8edb733e6daf19

 小松島市にはいる前に、ニュース後段に出てくる愛知県東郷町の町長、これはほぼアウトだ。ここまで阿呆を露呈されるとは。おそらく彼の中には兵庫県明石市の前市長の泉さんのイメージがあって、その模倣をしているような言説だが、そもそもモノが違った。上っ面を真似るだけでは意味がない。

 東郷町長の自爆により、無能な首長が地方行政を牛耳っているケースが暴露し始めた。

 そして議会である。徳島県小松島市で職員へのハラスメントが告発された。職員の4割がボケ議員のハラスメントを「された。目撃した」と言っているから、こっちもアウトだ。

 小松島市、人口3万5000ほど。面積は45㎢ちょっとの小さな町である。そこに17人の議員がいる。議員数としては少し多いか。

 この小松島市の市議会が「議員からのハラスメントにかかるアンケート調査」を実施し、その結果がかなり厳しいものとなった。職員の管理職の40%が「議員からのハラスメントを受けた」と回答している。この割合は多い。かなり強烈な議員がいたのか?

 ワシャの知っている某市でも、かなり強烈な議員がいて、部課長に対して高圧的な態度を示すこともあったが、そこはそれ、職員は、のらりくらりと躱(かわ)したり、時には真っ向から激突し、議会の廊下で激論を交わすこともあった。しかし、「どうする家康」を支えた呑百姓三河武士の末裔である幹部職員たちは、そんなものを「ハラスメント」などとは感じていない。主が度々替わった阿波侍には、きつい上司への耐性がないのだろうか?

 おっと話が逸れた。小松島市のハラスメントのことである。

 調査結果によれば全職員の4分の1が、議員からのハラスメントを受けたことがあるという。これは尋常ではない。普通の自治体で、議員が幹部職員でない一般の職員に文句をつけるというシーンはまずないはずだ。一般の職員では、議員の求める政策的な案件に対して、答えが出せないからである。通常であれば部長、課長といったころが対応する。しかし、小松島では管理職員外の職員の37人が「ハラスメントを受けた」と答えている。これは問題の根が深い。おそらく、小さな町なので、議員も職員も同じエリアの中で顔見知りなのかもしれない。そうなると理不尽な議員の求めに対し、一般の職員がこき使われることになり、それが「ハラスメント」と捉えられたのかもしれない。

 どちらにしても横柄な議員がいたことだけは間違いなさそうだ。

 ここはきっちりとハラスメントの元凶を突き止めて、それを公表することである。これを曖昧にすると、ハラスメント議員からの陰湿な反撃が予想される。職員を守るためにも、ここは毅然と対応すべきだと思う。

 本来なら県庁所在地の徳島市(25万人)に隣接しているのだから、合併すれば議員は人口割で考えれば4人で済む。大きな自治体になれば、相対的にハラスメント議員も小さくならざるを得ない。

 平成の大合併の折の事情は知らないけれど、小さな市町村が大きな都市の近くで独立を保つというのは、往々にして財源の問題が多い。要は自治体内に大規模工場や収益施設があり、そのうま味を独占したいという欲が合併を阻む。

 小松島市の事情は判らないが、このハラスメント事案を見ても、いろいろな問題点を抱えていることは外野からでも推察することができる。ここは一気に膿を出して、風通しのいい市役所・市議会を目指すべきだろう。東郷町もね(笑)。