困った議員

 岐阜県養老町の話。
 嘱託職員だった娘が公金横領したことをもみ消そうと町長に告訴を取り消すよう頼んだ議員がいたんだそうな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130618-00000176-yom-soci
 3万人の町に町議会議員が13人、話題なっている議員は72歳4期目のおばあさんだ。若いからいいというものでもないが、少し年齢が高い。
 このところ、議員の立場が大きく変化してきている。この議員が初当選を果たした頃は、期数の多い議員はふんぞり返っていたものだ。しかし、昨今は住民の目が厳しく、フットワークの悪い議員は人気がない。よほどこの議員は、老いを養って頑張っていたのだろう。それにしても、娘の罪をうやむやにしようとしたのはまずかった。その一事からも、当該議員の胡散臭さがすけて見える。
 養老町の人口が3万人である。この人口で13人の議員を支えている。1/2300人ということだ。これを西三河で考えてみると、碧南市が3200人、刈谷市が5300人、安城市が6100人、知立市が3500人、高浜市が2800人に1人となる。これは人口に比例していると言っていい。首長、議員、職員について言えば、人口規模の小さいところのほうが非効率ということになる。
 養老町も、小さいがゆえに町長と議員の距離が近すぎるのだろう。だから当該議員のような甘えの構造が出てくる。
 ワシャは、基礎自治体について30〜40万人程度の規模がいいと思っている。あまり面積が大きくなるのも考えものだが、このくらいの規模が行政的には効率がよく、市民との距離も適正だ。そこから考えれば養老町大垣市とくっつくのがいいし、西三河あたりももう少し合併して固まった方がずいぶんと行政経費が安くつくと思う。