悲運になるか、浅香山

 日本相撲協会が「宮城野部屋解体案」を差し戻し、宮城野部屋の全員を一括して浅香山部屋に押し付けるという案が採用されるらしい。

宮城野部屋問題大詰め 宮城野親方間垣親方、力士が同じ部屋に転籍する方向で最終調整》

https://news.yahoo.co.jp/articles/35f0dc08afe1faa96fb20454f4fb01e467252fa4

 相撲取りという人種は・・・というと差別主義者どもから「人種差別だ」と言われるかもしれないが、やはりそれほど頭がよくない。そりゃそうだよね、頭はずっと相撲を取ることに使ってきた。そもそも組織運営とか人事配置とか、そんなことに頭は働かない。そういった意味での頭の良し悪しがあると言いたい。

 さて、元大関魁皇が率いる浅香山部屋である。幕下の魁勝が筆頭にいる。この力士、愛知県西尾市出身なんですね。だから応援していたんですが十両から落ちてしまった。残念。その下に8人の力士が在籍する小さな部屋である。

 さてここに、伯桜鵬(落合)を筆頭に17人、今は三段目まで落ちてはいるが、小兵で活躍した炎鵬や今回新序出世披露でその巨大な体を現した聖白鵬

《聖白鵬らが新序一番出世披露「いつか自分の化粧まわしをつけられるように」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/2f68232d202cccb19c4ba2149487f0ba2f8036e4

などもいるのだ。

 どう考えても8対17で、受け入れる浅香山部屋が不利に決まっている。強い力士が宮城野派に断然多く、宮城野だって稽古に口出しをしてくる。そうなれば大関どまりの優勝5回の魁皇と、優勝45回の大横綱(ワシャはそう思っていないけどね)の指導を受けるとするなら、強くなりたい力士たちにとっては考えるまでもないだろう。人は3人寄れば派閥ができる。浅香山部屋内に旧浅香山派と宮城野派ができるのは当然。

「分散すると宮城野部屋の力士らの将来を案じられる」とする温情的な判断は、突っ込みどころ満載で、今回の宮城野部屋の解体は、北青鵬のような「歪な関取」をつくってしまった「特異な親方」である宮城野から、若い才能を避難させようというもので、部屋ごと別の小さな部屋に移してしまったら、まったく当初の判断を捨てることになってしまう。

 当初案のように伊勢ケ浜一門(浅香山、朝日山、安治川、伊勢ケ浜、大島)で力士を分ける。そうすれば一部屋あたり3~4人になる。問題の宮城野親方は、それこそ部屋付きの親方ではなく、協会付きの親方ということにして、八角部屋で理事長直々に親方道を勉強させればいい。

 とにかく口の出せない状態にしなければ、白鵬という悪貨が日本文化という良貨を駆逐していくことは目に見えている。聖白鵬と並んで写真を撮っているが、満面の笑みで、暴力事件への反省など微塵も感じられない。これが白鵬なのである。

 協会の甘い判断は、将来、相撲界を危機に陥れるものと思いますよ。

 

 春場所のことである。

 幕尻で頑張っている新入幕の猛富士。6日目で6勝、また歯ごたえのある力士が上がってきたのう。

入幕二場所目の大の里も全勝で頑張っている。二所ノ関部屋の力士なんですね。二所ノ関部屋名古屋場所では安城に宿舎がある。これは楽しみだ(笑)。

翔猿が大関豊昇龍を寄り切った。下から攻め、もろ差しに持ち込んだ。一旦は左を切られるが、再びもろ差しになって、腹を使って押し出した。豊昇龍に相撲を取らせなかった。いい一番だった。

 いい気分で、結びの一番が横綱照ノ富士と前頭三枚目の隆の勝に臨んだ。隆の勝はあまり器用ではなく、真面目な取り口の力士である。照ノ富士にとってはそれほどの力士ではなく、簡単にあしらえると思っていたが、やはりもろ差しを許してしまって、そのまま寄り切られてしまう。まったく膝に力が入っていない。大丈夫かいな。6日目で2勝4敗、これは横綱の成績ではない。もう引退をしたほうがいいだろう。いつまでもロボットのような足で横綱を張るのはいかがなものか?