小自治体の問題

 また小さな町を話題にする。

《板津富加町長、4選出馬表明》

https://news.yahoo.co.jp/articles/a22e37445df44fd6c7ef35d0449c4da36e0725aa

 岐阜県の南部の真ん中あたりにある人口5700人程、面積は16.82㎢が富加町である。同じ岐阜県高山市と比較すると人口で14分の1、面積は130分の1という規模。

 昨日、「宿直飲酒」で話題にした熊本県高森町が人口5500人程だから、似たような自治体である。

 さらに今日、もう一つ用意していたのが、このニュース。

《町長が町議をスマホで無許可撮影、「寝てる議員も‥」とSNSにアップ 山形・西川》

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d7f499d999d277d2050f68499280bae5f270a1b

 山形県西川町も5000人足らずの町で起きた珍事である。

 とくに規模を見て、取り上げているわけではないのだが、たまたま5000人くらいの自治体が揃ってしまった。

 ワシャが理想としている30万都市からすると5000人というのは町内会・自治会の規模である。

 30万都市には程遠いが、愛知県内で十数万の人口を有す自治体を見てみると、刈谷市で人口6000人を超える町内会が6つ、安城市で6つ、豊川市で5つ。探せば他にもいくらでもあるが、面倒くさいのでこの3市で止めておきますね。

 ともかく大きい町内会では人口1万を超えるところもいくつかある。それらが、自治体となって独自に町役場、町議会、町長、副町長、町職員を用意するとなったら、これは大変な負担を強いられる。だから1万人の町内会の上に十数万の自治体が乗っかって、諸々の行政の仕事をこなしている。

 しかし上記の5000人程度の3つの町はそれでも独立を維持しているわけで、それはそれで大変な労力だと思う。ただ、たまたま事例に挙げた愛知県の3つの市をみても分かるように、合併などを進めることで、人口規模を大きくしてもっと効率のいい行政が展開できるのではないか?と思っている。

 そうすれば町議会議員から町長まで9期、次期も町長をやろうという73歳は出てこないだろうし、職員は公然と宿直室で飲酒はしない。

 居眠り議員は自治体の規模に関わりなくいるんで、こればっかりは有権者がまともにならなければどうしようもないが、町長が議会中に寝ている議員を撮影してSNSにアップするようなことはなくなるだろう。でも「寝てる議員もおられますので、頑張ってほしいですね!」という気持ちもわかるけどね。

 とりとめがない話になってしまったが、要は道州制を導入して、小さな自治体の負担を減らせということを言いたかった。

 

(訂正)富加町長の類似事例が19万都市でもありました。市議5期、市長5期、それでも6期を目指した方がいました。そういうのって人口規模に関係ないようです。ただし市長6期目は降ろされましたけどね(笑)。